こんにちは、じ~じです。

久々のブログ更新、先日の袖ヶ浦チャレンジに参加しました。


インポッシブルチャレンジを1度クリアすると、次回から招待されるというレース。今回も招待させて頂きました。


今回のレースの前週はTSS1000程乗り込んだ。それまでしろさとTTメインで平地の一定ペースの練習しかしていなかったので不安もあり強度上げめで練習。


前日

いつも通りの朝一カーボローディングローラー終了後からのカーボローディング。糖質メインで食べる。脂質、タンパク質は抑え目にして糖質量にして600g程度の摂取。カロリーは気にしない。体重からすると700g程度が適量だが、おなかいっぱいになり明朝にまわす。水分は1~1.5L程摂取。


今回のレース、どういう目標を立てようか…実はスタートまで迷っていた。既にインポッシブル完走2回。いつも通り完走目指して集団で足を溜め…という事をしてては進歩は無い。勝つために何をするか、何が出来るか…前回大会は割と先頭の方で少しは積極的に動いて最終的に完走はしたものの最後の最後で千切れた。これはこれで間違いでは無かったと思う。なので今回も動くか…それとも足を溜めるか…踏ん切りが付かないまま就寝。


当日

いつも大体駐車場会場前から到着してないと落ち着かない性分。6:00に現着予定で出発。職業病なのか時間通りに現着した。確か6:30開場のアナウンスだったが到着すると既に入場出来た。今日は1人で参戦なので準備の時間も出来てこれは嬉しい誤算だった。


しかしこの日は寒かった。あわよくば半袖生脚と考えていたが、風も強く風が吹く度に真冬かと思う温度。半袖は諦めインナー装着。が、脚は生脚を貫いた(意地w)。

到着後程なくしてローラーUP開始。いつものレース前UP、10分120W→2分225W→2分120W→2分250W→2分120W→2分275W→2分120W→2分300W→15分120W。これはとあるチャンプのUPを参考にした物で、レース前いつも行うやつ。が、今日は寒いのでこれに30秒ダッシュを2本加えて終了。少し汗が垂れる程度。さらにこの日は入念に試走で3周ほど走った。掛かりが遅いおじさんなのでw


そしてレーススタート前、位置取りはいつも通り最前線。特に今回は出走者も多いのでなるべくリスク回避の意味も含めて。

スタート待ちの間も寒くてガクブル。鳥肌まで立ってるのに何故か生脚。これは譲れない。訳の分からない意地を張る。周りもみんなガクガク、面白い。

すぐ隣にtoms’cyclingのお二人がいらっしゃったのでしばし談笑。二人とも六本木エキスプレスのジャージがとても良く似合っていて格好良かった…そしてエモ太郎はやはりエモかった…。


レーススタート

まずはローリングから。位置取りは良い。埋もれることなく先頭集団の前線、危なげない所をGET。まずは同カテゴリの荒瀧さんを見失わないようにする。私の超リスペクトする人の1人。インポッシブルの度に中盤以降で先頭から抜けて逃げて行くのが荒瀧さん。この方を逃しては絶対に勝利はない…ので序盤は荒瀧さんの動きを注視、もし動きがあれば反応する構えで走る。

そのまま少し走り、詳しく覚えていないが周回数にして10周前後が消化した辺りで前方の方に何気に目をやると、サポート及び招待選手が前を引くさらに前に1人飛び出す人を確認…内房の古谷さんだ。あの鮮やかなグリーンのTREKは間違いない。古谷さんは全く面識も無いが、荒瀧さんと同じく超リスペクトライダーの1人。「ここだ…」考えるよりも体が先に動く…古谷さんに乗る。すぐに古谷さんの後ろに着くことに成功。もうこの時点で俺は「この人と逃げる。無謀だろうが何だろうがやってやる。」と覚悟を決める。

それからすぐに、さらに2人の方が集団から抜けて逃げに乗ってきた。イナーメ北野さんとろーたすの片倉さんだ。恐らく古谷さんと同カテなので動いてきたのだろう。そしてこの4人で協調体制が出来て回して逃げはじめた。


逃げる中でまだまだ至らない走りの私に「ここはローテ短くしましょう!」「ここは逆捌けで行きましょう!」など特に細かく仰って頂いたのは北野さん。「すみません、至らない走りで…」と言ったのに「いやいや全然、いいペースですよ!」と優しく仰って頂いた。本当に勉強になったし嬉しかった。


ホームストレート、まだ笑いながら逃げてて余裕もあった。

そして、一緒に逃げる超リスペクトライダーの古谷さん、この方と一緒に走れる機会などそうそうない。ここは思いっきり思いの丈を古谷さんにぶちまける…そう、それはもう愛の告白と言っても過言では無かった。その中でも憧れの旨を伝えると、「いやいや、頭の悪い走りですよ!」と謙遜する古谷さん…やはりカッコイイ。(走行中大変失礼致しましたw)

そのまま4人で淡々と逃げる。ペースは大体3’30”前後、集団で走っているのとそう大差はない。他の3人の方のペーシングが本当に抜群。逆に辛くなくいいペースで走れた。

素敵なトレイン…とてもいい写真を頂いた。


途中、左側を空けてもらうのに非常に苦労した場面もあった。4人で声を大きくして空けてもらうようにお願いをする。いくらキープライトと言ったって、この参加人数では左側まで来てしまうのも無理はない。ただ、ここで声を出した事で非常に疲れた感はあった、が、まだ脚はある。

いよいよ中盤、そのままの勢いで走ると、速い集団を見つける…そう、ここで100kmのメイン集団に合流、乗る事が出来た。ここでこの集団に乗れたのが逃げの勝因…なのだがここで問題が発生する…「逃げてるより遥かに辛い…。」

そう、すでに100km集団はゴールまでもう少し、活性化している。当然ペースも上がっている。上げ下げもある。

「集団で足を休めよう。」この考えは間違いでは無いが、まずかったのは位置取り。脚を休めるべくやや後方に位置取り、これがまずかった。もう少し前にいるべきだった。インターバルがかかってしまい中切れしないように足を削ってしまう。途中落車回避の為に中切れ寸前、ここでも大きく脚を使う。せっかく集団にいるのに休めるどころか削る事になってしまった。大きな過ち。反省点。

それでも何とか千切れる事無く走り、いよいよ100km終わりの手前でまたもや大きな集団を発見、追い抜く。追い抜きざまにチラッと顔ぶれを見ると、インポッシブルの方がいるのを確認。ここで確信、遂に先頭集団をラップした。

一緒に逃げていた北野さん、片倉さんにい「今先頭集団いましたよね?」と確認するも、お2人はまだ気づいていない様子。そのまま集団に合流。逃げていた面々でラップした事を確認した。歓喜の声を上げ喜ぶ。逃げは成功した。どうやらインポッシブルの方々も私が逃げていた事に気づいていなかった様子。積極的に動き、逃げに乗り、ら全てが上手く行った…ここまでは。


そして集団でレースは進む。集団内で「よし、このペース、ここからは集団で脚を溜めながら走ればこのまま終われる…脚もこれなら大丈夫。」

という淡い期待が生まれる。ここである異変に気付く。一緒に逃げていた古谷さんがいない…おかしい、トラブルか?北野さんも古谷さんがいない事に気付いたみたいだ。そのまま走り続けているとかなり後に古谷さん発見。並んだ時にトラブルか確認をした所、体調的理由で一時離脱、その隙にラップされてしまったよう。残念。

レースは進む。このままのペースなら…しかしレースはそんなに甘くない。後から知った事だが、先頭集団、インポッシブルの面々でペースアップして私を蹴落とす動きが始まる。そりゃそうだ。このままラップされて黙ってるわけが無い。徐々にペースは上がる。そして2つ目の誤算。第1ヘアピンからの登り、からの下る所で、例年ならペースが落ち着くのだが今年は逆。上がるペース、着いていくのがとても辛い。いつもなら緩む所なのでまた位置取りは後方。さらにインターバルがかかる。これは他にも招待選手の皆様が上げていたのもあったみたいだ。

ここで100km集団の時に削れた脚の影響が顕著になる。何回も仲切れを誘発しそうになる申し訳ない走り。それでも必死に食らいつく…千切れたら終わりだと言い聞かせ、歯を食いしばる…そしてついに76周目、180km地点で千切れ侍となった。離れていく集団…何回味わってもこの瞬間は悲しい。

1人旅の始まり。ペースは4’前半まで一気に落ち込む。途中50kmの集団に乗ったり、ラップされた先頭集団に乗り直したりもしたが、出切ったコーヒーかすで、既に漉しても水しか出ないような足で集団になど着いていけない。結局1人旅。どんどん落ちるペース…4’30”まで落ちる。ここでサイタマサイクルプロジェクトの吉田さんにラップされる。少しお話し。先頭集団からは千切れたが、まだギリギリ完走行けるかもしれないと言うので先に行ってもらう。

さらにペースは4’台後半まで落ちる。それからイノセントのインポッシブルの方にラップされた時に一緒に行きましょうと声を掛けてもらった…が、この時すでに出切ったコーヒーかすで、消臭効果も失ったカス中のカスのような足ではは2人で走れない。申し訳ないが先に行ってくださいと見送る。情けない。

先頭集団には3周ほどラップされたか…タイムを見て「あ、これで最終ラップだな。完走出来なかった。」と考えていると後ろからロードロの軍曹さんが来た。最後の方で集団から離れたらしい。2人で今日はキツかった等話をしながら、そのまままったりとゴールラインを過ぎた。結果97周。完走ならず…。


今回のレース、最も反省すべき点は集団での位置取り。脚を溜める事は大切、が、それに固執し過ぎて後方に行ってしまってはインターバルがかかるのは当然。その中でも少しでも脚を休められる位置を考えて走らないと駄目だ。

補給はボトル1本とマグオン3個、羊羹2本半。いつもより遥かに少ない補給だったが、脚が攣る様なことは一切無かったのでこれが影響したとは考えにくい。のでやはり位置取り失敗による無駄脚が主な原因だと思われる。ま、それが上手く行ったとしても最後まで走りきれる脚があったかと言われると疑問。フィジカルもあげないと駄目だ。


しかし今回のレース、きっかけは自分では無いにしても、逃げに乗って集団をラップすることに成功した。インポッシブルで序盤からの逃げなんて無謀以外の何物でもないと言われるかもしれないが、それでも自分の行為に後悔はしていない…むしろここまで逃げて、しかもラップする事に成功したのは初めてな訳だし。ラップする事まで考えてなかったにしても、積極的に動き、目標として掲げていた「レースに参加する」という事は出来たと思う。

あの北野さんでさえ、集団をラップして勝つという事が2年越しの悲願だったのだからそんなに甘くない。でも自分がレースに勝つとすれば、こういうレース展開に持ち込まないと無理なのだから、これからは恐れずどんどん展開を作っていきたいと思う。完走目的から着を目指すまでになる前に、まずは考えて、動いて、積極的にレースをしようと思えた収穫のあるいいレースでした。


一緒に逃げて頂いた古谷さん、北野さん、片倉さん、本当にありがとうございました。

お声掛け下さった皆様、インポッシブルでのいつもの面々、本当に楽しかったです。ありがとうございました。いつもいいレースを開催して頂いている運営様にも感謝致します。素敵な写真を撮って頂いた方にも厚く御礼申し上げます!





そして衝撃の新事実…

実は古谷さんは逃げで飛び出たのでは無く、寒くて暖まらないからUPで飛び出したと言う事らしいです…


最後までお読み頂きありがとうございました!