昨今、全国的に暑く熱中症対策が急務となっている。これの抜本的解決策とまではいかなくとも対策の一環として大相撲七月場所の札幌開催、夏の高校野球選手権大会の札幌ドームでの開催…という話題が新聞の読者の声や札幌ドーム関係者の間からよく上がっている。

前者は空き地となっている旧青葉小学校敷地内(約12,200㎡)に新しい厚別区体育館(新札幌体育館)を建設し、ここで大相撲七月場所(札幌場所)を開催するのもいいのでは?と思う。

新札幌体育館なる名称にすればラ・テ欄に表記した場合でも「札幌開催」とわかりやすい。

現行の厚別区体育館は築40年以上と老朽化が進行しており、移転改築もありかと思う。余談だが他の大相撲本場所開催地である大阪府立体育会館の敷地面積は9,000㎡程度、現在の愛知県体育館は同18,000㎡なので、本場所開催には支障ないかと思われる。

かつ新札幌体育館にはネーミングライツを募集し、サツガクアリーナSHIN-SAPPOROとかドーコンアリーナ新さっぽろとすればいいかもしれない。

札幌ドームは先頃赤字6億5千万円と発表となり、その解決は待ったなしとなっている。仮に夏の高校野球選手権大会開催が実現すれば稼働率向上につながるだろう。

東京オリンピックのマラソン・競歩を札幌で開催した実績を踏まえれば両者とも開催可能な気はする。 

でも解決すべき課題はある。仮に大相撲本場所や夏の高校野球選手権大会開催となれば宿舎をどう確保するか、という問題も生じる。宿舎確保となれば周辺自治体(現在の名古屋場所や甲子園での高校野球)を例にとれば北広島市や恵庭市、江別市、南幌町、長沼町、由仁町、千歳市、苫小牧市、 登別市、新篠津村、岩見沢市、小樽市などとの連携や地域の理解などが欠かせないだろう。

また札幌ドームでの高校野球開催となれば、札幌ドームの人工芝問題も解決すべき課題となる。現行の人工芝だと選手の怪我が頻発し、未来ある球児の芽を摘むことにもなりかねない。

大相撲七月場所の札幌開催、札幌ドームでの夏の高校野球選手権、我田引スポと批判されるかもしれないが、解決すべき課題も山積している。