みなさん、こんにちは。
津端修一さんは、1979年、調査と研究のために欧州を訪問した際に、ドイツのクラインガルテンという、市民農園に注目して、さらに2年後に、早春の西ドイツを訪問します。
クラインガルテンとは、直訳すれば小さな庭という意味ですが、庭付きの住宅を持っていない人々のための、賃貸農園で契約期間は25年、1区画は平均300平米だそうです。
ドイツのクラインガルテンの特徴は、市民公園を囲むように設置されていて、魅力的な都市緑地を形成しているそうです。使い方は農業にかぎらず、芝を植えて子供の運動場にしたり、池を作ったり、草花を多く植えてガーデニングを楽しんだり、もちろん農地として果物や野菜を作ったりと、使いかたも、様々だそうです。
津端さんは、美しい街並み、緑地の保護、自然との触れ合いによる豊かな時間の確保や、それぞれのクラインガルテンの持ち主同士の交流などを調べて、農家ツァーリズムも含めて見学と体験ツアーを企画して出かけられたり、ご夫妻共々、国内外での交流を深められてきました。
安心で安全な食べ物を得るというのは、深い意味では、現代では、皆無に等しいと思いますが、都市部は、それ以前に緑地をなんとかこれ以上、減らさないようにしたいと思います。→オリンピックの為に樹木を伐採するのはやめてほしい!
ご夫妻は、戦後、日本が経済的に復興した、非常に早い時期から、この世界の行方に気づかれて、対処されてきました。山は何処から登っても、頂上に辿りつくようになっているようですね。
地方の土地に、移住して農業を営む方たちと並行して、都市部の緑も、少しでも再生していきたいものです。