Tさんを送り届けた私だけが、帰り道にUFOを見たので、Tさんも見たいということになり、その2週間後の12月の第2日曜日に、Tさんの住む公団アパート近くで、UFO観測をすることになりました。
Tさんの公団アパートは、高台にあったので近くにちょっとした林や公園のようなところがあり、観測に適当な場所をいくつかTさんは、みつくろっておいてくれたようです。
約束の4時30分を少し過ぎて、あたりは、薄暗くなりはじめていました。Tさんの公団に向かって坂道を登っていると、なんとUFOが前回と同じように、4、5機、ものすごいスピードで動きまわり、現れたり消えたりしているのです。すぐにTさんに電話して、私の到着とともに部屋から出られるようにしてもらいました。
その時の私たちの格好を思い出すと、今でも笑いがこみ上げてくるのですが、私は今より10キロも太っていたので、いつも少しでも痩せて見せるためにタイトスカートにパンプスが定番だったのに、その日は32インチのジーンズにスニーカー、これまた太って見える(実際太っていたのですが)のに、ダウンコート、リュック、Tさんは、さらにすごくて、病気療養中なので足元がふらつくし、絶対に風邪をひくわけにもいかないので、用心を重ねたらしく、スウェットパンツの上から白のハイソックスをはき(裾はイチローみたいにソックスの中)、ウォーキングシューズ、黒のダウンコート、クリーム色のマフラーを頬かむりした上に赤の野球帽、マスクという怪しいというより可笑しいいでたちでした。
冬の雑木林でも走りまわる予定？のような格好の私たちでしたが、私が到着すると、先ず公団アパートの屋上に登ってみようということになり、先ずは、エレベーターにのって屋上に行ったのでした。つづく
