大腸ポリープの摘出手術:手術に至るまで

 

 既に排便に関する様々な問題について述べているが、改めて概略を述べると、十八年前から皮膚炎(乾癬)で幾多の専門医を渡り歩き、ようやく五年近く前の元年8月半ばに加古川医療センター皮膚科で特効薬を処方されるようになって症状がかなり落ち着いていた。

 

ところが、この薬は大腸に大きな副作用を及ぼすため日に何度も便意を覚えていたが、やがて血便や粘液が出るようになっていた。二月ほど前から薬ソーティクツに替わったことで、この症状は嘘のように無くなっていた。

 

この服薬が替わる前の今年の初めに、冠動脈閉塞の手術後定期的に受診している循環器科の主治医に相談したところ、早速消化器科に連絡していただき、四月半ばに大腸の内視鏡検査を受けた。すると、大きなポリープができていたことが分った。

 

その後、消化器科で受診することになり、「ポリープの大きさが二五㍉もあり、一〇㍉以上のものは癌化する可能性が高いために摘出した方が良い」と言われ、その手術方法について説明された。

その折には茸のように茎が伸びた先にポリープがあり、その根元で結束して血流を止めてからその上で切除するが、そのためには三㍉ほどの厚さしかない腸壁を持ち上げなければならない。その折にこれを突き破るリスクもあると言われた。

 

手術が七月四日(木)と決り、その日の三日ほど前から繊維質の多い食物を控えた。当日の前夜十時頃に便を軟らかくする薬を飲んで十一時過ぎに眠りに就いたが、この夜の九時から一切の食べ物を摂らず、お茶と水だけで過ごした。

 

翌朝の九時前からモビブレップという胃腸の洗浄剤の粉末が入った袋に水ニ㍑を入れ、これを溶かして飲み始めたが、一月半ほど前の大腸検査の折にも飲んだものだ。その折はこれを飲みながらPCで文章を書いていたために飲む間隔がまばらになってかなり時間がかかっていたため、今回は飲む時刻を予め決めた。

 

前回の検査の折には日帰りだったが、今回のような入院では夜間に車を停めておくことができない決まりになっているため、病院に比較的近い息子の所に車を置いて、そこから病院までタクシーで行くことにした。途中で便意を覚えるようなことがないように、できるだけ早く飲んだ水分を排除しておきたかったのだ。

 

病院でもらっていたこの薬剤の飲み方は、先ず服用を始める前にコップ三杯ほどの水またはお茶を飲むようになっており、それは既に飲んでいた。指示に従って九時からコップ一杯のモビブレップを十分ほどで飲み、続けて二杯目も飲んだ後にコップ一杯の水を飲む。

 

これを繰り返していくが、この水分ばかりをひたすら飲み続けるという行為に、前回は何の抵抗も覚えないまま飲み終えていたが、今回は少し飲み辛さを感じた。それは、前回はかなりいい加減にやっていたためだろうか。

 

 この日は朝からまだ便意が全く無かったが、このモビブレップをコップに二杯、水一杯というセットで飲んでいた。ところがなかなか便意を感じないままモビレップの残量が少なくなっていたので、少し不安を感じていた。

 

すると、四回目のセットの途中の十時半頃になってようやく便意を覚え、トイレに行ったところ、最初の普通便の後はかなりの軟便になっていた。二回目はその十五分後とかなり早かったが、その時すでに五セット目に入っていた。

 

その後は頻繁にトイレへ行くことになり、十一時十五分頃にモビブレップを飲み終えた。その後も便意が続いて水のようなものを排出し続け、やがて排便は透明な水状になっていったが、この状態はなおも続いていた。

 つづく

 

 尾籠な話にお付き合いいただき、ありがとうございます。