主治医の健康指導と散歩
六月十二日(水)、四週ごとに受診しているかかりつけ医で、
「今回からこういうことをするようになりました」
と、A4の用紙「生活習慣病 療養計画書 初回用」というプリントを呈示され、健康指導を受けた。
それには、主病:高血圧症、脂質異常症とあり、
目標の項目では、収縮期/拡張期血圧(135/85mmHg)と記入され、
食事の項目では、摂取量の適正化、食塩、油料理、間食
運動の項目では、ウォーキング30分以上、日常生活の活動量一日一万歩
と指示され、最後に署名を求められた。
この折に、散歩「一万歩」と聞いて
「えっ、一万歩もですか?」
と驚いて聞き返すと、主治医は五千歩と書き直した。その時には「一日一万歩の散歩をする」と受け止めたが、後日改めて用紙を確認していると、それは「一万歩の散歩をする」という意味ではないということに気づいた。
つまり「一日のあらゆる活動による歩数が一万歩以上になるようにする」という意味であり、「一万歩の散歩をする」という意味ではないわけだ。あの時に何も言われなかった主治医は、果たしてどう思われていたのだろう。
私は「高齢者が散歩をし過ぎることでかえって関節や筋肉などに障害を生じるため、やり過ぎには気を付けなければならない」と認識しており、日常生活で動くことによって二千歩や三千歩は歩くので、散歩としてはせいぜい五千歩もやれば十分と思っていたのだ。
この日、私に続いて受診した妻も同じような指導を受けており、彼女は翌日から毎朝五時前に起きて一時間ほど一万歩を目標に散歩をしており、更にせっせと庭いじりを始め、家事も行っているのでので、今の彼女の活動量は一万数千歩になっているのではないかと、かえって気になっている。
昨年までは、時折二人で四十分前後の散歩をしていたが、しばしば「股関節が痛い」と言ってそれを拒んでおり、特に冬季には全く散歩しなくなっていたので気になっていた。
すると、春先から好きな庭いじりをするようになってかなり元気になっていたので安心していたが、今度は逆に運動をやり過ぎていつかダウンするのではないかと気になりながら様子を見ている。特に睡眠が五時間余りと少なくなっていることも気になっているが、今のところ元気そのものだ。
要は高齢者がテレビなどにかじりついて一向に動かないでいると体力の劣化を招いてしまうことになり、気を付けなければならないということだ。妻に
「股関節は大丈夫か?」
と尋ねると、彼女は
「大丈夫よ」
と元気に言っている。これも春先からの庭いじりが功を奏しているのかもしれない。
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