孫の運動会へ

 

 先週の土曜日(五月二五日)、この日は早朝から地域の溝掃除があると思って準備していたところ、勘違いだったようだ。その後、息子に電話を入れたところ、この日は小学校の運動会だと分かったので、久々に妻と行ってみることにした。

 

 小学校は我が家から五㌔ほど離れているので車で行くしか仕方がないが、いつも気になるのは駐車場だ。南側の大きな駐車場はいっぱいに違いないと思って東側の小さな駐車場に回ってみたところ、そこも満車だった。

 

仕方がないので一旦場外に出て道路の北側に目をやると、下り坂になった道路の一部がかなり広くなっており、そこならば他の車の通行には全くがなく、駐停車禁止の標示も無かった。妻に「あそこなら問題ないな」と言って移動し、車を路肩いっぱいに寄せて停めた。

 そこから百㍍近く歩いて小学校に向かうと、校内にはたくさんの参観者が溢れていた。北側に位置する校舎より一段低くなったグラウンドの手前には本部席のテントが並び、対面の南側には児童たちのために設けられたテントが並んでいたが、児童らの顔は全く判別できないほど離れていた。

保護者などの参観者は児童席の方には行くことが禁じられており、校舎前の一段高くなった所か、本部席の左右でのみ見学ができた。南寄りの階段からグランドに降りて息子夫婦の姿を探してみたところ、なかなか見つからなかったために本部席の後ろを通って北側の方に移動してみた。

 すると、一年生の徒競走が始まり、東側からスタートして西側に走る設定になっていたので、今年入学した一番下の孫Sがゴールの近くで見られるのではないかと目を凝らしたが、残念ながらその姿は確認できなかった。

 

子の徒競走が終わったところで息子に電話を入れたところ、彼らは「東側の方にいる」と言った。再びその姿を求めて東側に移動し、ようやく彼らを見つけ出すことができて、Sと小六の孫Kがそれぞれ所属している組を尋ねると、Sは赤組で、Kは青組だと分かった。

 しばらくすると、Sの遊戯の番になり、入場が始まった。すると、流石に親だ。息子は「Sは一番手前の五番目やで」と教えてくれたので、ようやくSの姿を確認することができた。演技が始まり、みんなと調子を合わせて演技するSの姿に、妻は「かわいい!」と言って歓喜した。

 

演技が終わって退場するときには、彼らは参観者に向かって手を振りながら行進していたが、Sも私たちの姿が分かったようで、にこにことしながら愛くるしく手を振っていた。その姿を見た妻は、「もう、かわいい!」と言って最高に歓喜しており、もうバババカもいいところかもしれない。

 

 やがてKの出番が来て、青いグループの児童たちに目を凝らしてみてもその姿は分からなかった。それは息子ら夫婦も同様だったようで、彼らが巣の存在を教えてくれることは無かった。児童らは赤・白・青の三組が入れ替わりながら二組ずつ競技をしていたが、これまで一時間ほども立ちっ放しで見学していると、腰が痛くなってしまった。

 

Kの徒競走もできれば見たいと思ったが、それはまだまだ時間があるようだった。このまま彼の出番を待ってみても、彼の姿はよく分からないのではないかと思ったので、私たちは退散することにした。

 

この日も中三のHは部活動の練習で登校しており、彼が練習が終わって帰宅するまでまだかなりの時間があったので、街の方に向かって買い物をすることにした。買い物を終えて息子宅へ向かったが、ここで一時間ほど待たされることになった。

 

それは、早朝に息子に電話を入れた時に、「小学校の運動会を観に行ってから、迎えに行く」と言っていたため、彼は練習終了後に小学校の方へ向かっていたためのようだった。ようやく彼を連れて帰り、この日も四時間ほど勉強をさせた。

 

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