昨日は早朝七時前から地域の溝掃除でしたが、鈍った体に四時間にも亘る作業はかなりの負担で疲労困憊に陥り、その後は何もやる気が起きませんでした。

 

 

 またまた新記録で幕

 

 混戦だった大相撲夏場所は新小結大の里の優勝で幕を閉じ、能登半島地震で打ちひしがれていた被災地の方々に大きな希望を与えたようだ。これで先場所の新入幕優勝という百十年ぶりの記録以上に、入門から七場所目の優勝という新記録になった。

 

楽日の大の里と関脇阿炎の対戦では、阿炎の予期しないような動きに翻弄されるかもしれないという懸念があった。立ち合いに当たると阿炎は予想通り両手で大の里の喉輪を目指して突っ張ったが、大の里は仰け反り乍らも一歩も引くことなく攻勢に転じ、難なく阿炎を押し出して優勝を決めた。

 

入幕後の成績は新入幕の初場所で十一勝、続く三月場所も十一勝、そして今場所十二勝での優勝で、既に大関昇進の三場所三十三勝という条件を超えているが、これには三役での成績という条件が付くので来場所前の大関昇進はないが、上位陣とも対戦しているのでこの成績は立派なものだ。

 

既にあの名横綱大鵬の入幕後の成績をかなり凌ぐもので、今年中の大関昇進に大きな期待がかかる。一部ネット記事には二所ノ関親方の資質や本人の素行について否定的な意見があったが、親方との関係や本人の姿を見ていると、この情報が全く当たらないことを物語っているようだ。一層の精進を重ねて名力士になって欲しい。

 

 他の力士では、不甲斐ない上位陣の中でも大関琴ノ若が十一勝を挙げて大関の面目を保った。千秋楽の大関同士一戦では、全く危なげなく小手投げに退けて安堵したが、その一方で場所中の取組にはやや雑な感じの相撲が見られており、これは今後の課題ではないだろうか。

 

 大関豊昇龍は初日・二日目と敗れて暗雲が漂っていたが、その後持ち直して二桁の白星を並べて不甲斐ない横綱・大関陣の中で何とか面目を保った。何と言っても十一日目の大の里戦では、これを裏返しにして土俵上に叩きつけており、この一番は強烈な印象に残っている。来場所での大の里戦が見ものだ。

 

 突き相撲の大栄翔が今場所好調の琴勝峰と対戦していなされて突き返されるなどの抵抗にあったが、最後に引き落としに下して十一勝目を挙げており、来場所の三役復帰を確実にしている。

 

 このところ力を付けて来た二枚目平戸海が、この日も素早く左下手を引いて元大関の七枚目御嶽海の懐に入り、これを寄り切って九勝目としたが、来場所の新入幕を確実にしたようだ。ただ、御嶽海にはいささか不甲斐なさを感じさせられた。

 

 新入幕の十四枚目欧勝馬はこの日も力のある金峰山を寄り切り、白星を二桁として敢闘賞に輝いた。子供の頃からレスリングで培った体幹の良さが感じられ、今後も活躍する予感がする。

 

 他にも挙げればきりがないのでこの辺で止めるが、大関貴景勝と陥落が決まった霧島は来場所どうなるだろうか。また横綱照ノ富士はこのままなら引退した方が良い。今場所も土俵上では熱戦が続いて面白かったが、場所の間にどのような過ごし方をするかが次の場所に繋がるのではないだろうか。

 

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