菜園の枠作り2

 

 次は波板を長手方向の端部と繋がるコの字形の部分を作る作業だ。そのために波板を切断することにしたが、その前にこの波板をどのように組んで繋いでいけばよいか確かめておく必要があった。

波板の左右の端面には電気のソケットと同じように、一方には溝がついており、他の一方はそれに差し込めるようになっている。不要になった用紙の裏面に繋ぎ目(ジョイント)の雌雄の印をつけた図形をフリーハンドで書いて確かめてみた。

 

長椅子の上に置いた波板に両端からそれぞれ25㌢(250㍉)の所に線を引き、ハンドグラインダーで切断していった。ところが波板を長椅子に固定していなかったため、切り進んでいく内にそれはかなり動いていたのだ。

切断を終えたところ、何と長椅子の端部の一部に斜めの切り目が入っているではないか。これには「しまった!」と、余りにも不用意だったことを後悔してみてが仕方がない。

波板はもう片方を切断し、これと同じように後一枚切断しなければならなかった。そこで、次からは倉庫から固定具(クランプ)と棒状の木を持って来て、波板を長椅子にしっかり固定して作業を進めた。

波板の切断面はカッターとの摩擦熱で少し溶けたようになっており、それが返りになっていたので、ヤスリなどを使ってこれを取り除いた。

 今度は2㍍の長さのアルミニュームL型材の切断だ。50㌢ずつに罫書き線を入れてこれをハンドグラインダーで四分割したが、これも切断面は返りが出ており、これを取り除いた。この部材の上端は枠の角になるため、怪我をしないように面取りも行った。

 今度はこのアルミニューム型材に先ほど切断した波板を取り付ける作業だ。買い置きの外形4㎜(φ4)で長さ15㎜のボルト(bolt、小さいものはビス(bis)とも言う)とナット(nut)を使って、三か所ずつ固定することにした。

 

この作業では最初から型材と波板の端面をクランプで固定し、ビスを通す穴を開ける位置を適当に付けた印に、ドリルの先が食い込みやすいようにポンチで窪みを付けていった。

ただ、この時に気を付けなければいけないことは、90度で取り付けたときのビスの先端が重ならないような位置にすることだった。それは取り付けるときの妨げにならないようにするためだ。

 

 ハンドドリルで穴開けをするときには、一般的にはボルトの径よりも若干大き目のドリルを使う。そのためドリル径が4.1か4.2㎜くらいのものを探してみたが、それは無かった。4㎜のもので試しに穴をあけてみたところ、キチキチの状態ではあったが、それでも行けると踏んだ。

作業を勧め乍らその都度ボルトナットで固定していったが、買い置きのものでは全く足りなかった。そのために途中から三つ並んだ穴の真ん中だけを固定してこの日の作業を終えた。

 つづく

 

 読んでいただき、ありがとうございます。