政治ショー

 

 昨日の国会では政治倫理審査会が行われていたが、何のことはない。何ら目新しい事実は全くなかったように感じられ、こんなことをやって国会審議が空転してよいものかという気持ちを強く抱いた。

 

 さらに一部野党は予算委員長の解任決議案を提出し、更に続いて財務大臣解任決議案を提出していたが、こんなものは圧倒的多数の議席を持つ与党が否決することは明白であり、次年度予算案決議遅らせるための時間稼ぎをしているだけのように思われて仕方がない。

 

前者の解任決議案では予算案審議が尽くされていないにもかかわらず委員長が職権で衆院本会議での決議を行うと決めたことに抗議してのものらしい。彼らは一部自民党議員による金銭問題の追及を最優先事項にしているようで、大事な予算案審議を引き延ばしてきたと言われても仕方がないように思われる。

 

このような政治戦略では審議時間はますます無くなるため、衆目には彼らが国会空転を望んでいるように取られかねず、もっと賢いやり方はないのだろうか。標題に挙げたように、今の国会を見ているとパフォーマンスを展開する政治ショーに見えてくる。

 

 やり玉に挙がったような金銭問題には多くの国民が不審を抱いており、それをそのママにしておいてよいというものではない。ただ、司直の手によって追及できなかった違反行為は政倫審でも無理だと証明されたような印象さえ感じさせられる。

 

国会議員として、議会で審議することは何が最も必要なことなのか、「それはそれ、これはこれ」といった分別はできないものなのか。何かあればそればかりに集中して国会審議を遅らせていては、これもまた国民の不信を招きかねない気がして仕方がない。

 

 そんなことよりも、矢面に立った議員の内、この政倫審に出席しなかった者が何名かいるようだが、それは何故なのか。そのことの方が気になって仕方がない。

 

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