リノベ、インテリア、片付けの専門家
インテリアコーディネーターのなかい あやです。
「ずっと誰かのために生きてきたから」
「自分のために何かを飾るなんて考えたことがなかった」
今日、うるっとなってしまったお客様の言葉です。
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今日はお客様のホームオフィス兼寝室のプレゼンをしました。
もともと、子供室を整備したいというご相談から始まって、
「ついでに私のお部屋も~」という感じでスタートしたNさんとの打ち合わせ。
子供室は広い居室を3兄弟で効率よく分けるためのご相談をいただき、
こちらについてはこの夏工事の予定。
今、プランを元に、工事店さんに見積をお願いしているところです。
子供室がメインで、ついでにNさんのお部屋、という感じで
私もNさんのホームオフィスについてどのくらいの熱量をお持ちかな~
なんて思っていたのですが
(超変えたいのか、ほどほどでいいのか、最初はわからなかったんです。)
やり取りしていく中で、わたしは勝手に熱を帯びてきましてね
本気でNさんのお部屋もよくしてさし上げたい・・ってスイッチが入りました。
というのも、Nさんは、(もちろんNさんだけじゃないですけれども)
家族のために、一生懸命生きているんですよね。
個性の違う3兄弟を一人ひとり理解し、愛し、
ご主人のことも大切にしていて、
自分自身でビジネスもしている。
ユーモアがあってやさしくて明るくてかわいくて、
もう、なんか泣けてくるんです私。
自分のこと後回しにしてでも尽くす時期を、
Nさんはちゃんとわかっていて、しっかり生きていらっしゃる。
お母さんのプロだなって。
そうなったら、
Nさんが私に声をかけてくださった本音を
心の声を、私にできる精一杯でキャッチして、
空間に落とし込みたいって心から思いました。
で、今日はそのプレゼン。
コンセプトを伝える段階から
「もう本当にうれしい・・」
「もう満足・・」←まだ内容に入っていません(笑)
そんなリアクションをいただきながら
一通りのプレゼンが終わると
「ずっと誰かのために生きてきたから」
「自分のために何かを飾るなんて考えたことがなかった」
「自分のために、自分のものを飾れるなんて夢みたい」
「アートを置くなんて、そんなこと思いもしなかった」
「子供のころ好きだった恐竜のフィギアも、このお部屋に合うかも!置いてもいいですか?」
なんだかその言葉一つ一つから、
Nさんの心がほどけてあふれるような感情を、私は受けとりました。
Nさんはアートとか美術館が大好きで、
でも3人の男の子のお母さんを一生懸命生きていらっしゃるから
大好きな美術館にも昨年やっと、13年ぶり(かな?)に行かれたとか。
一番上のお兄ちゃんがそのころ小学校6年生だから、
お子さんが生まれてから今まで、
大好きな美術館をあきらめていた、ってことです。
いや、あきらめていたわけではない。
選択肢にすら、なかったのだと思う。
お子さんを優先にすると、きっと心の中で決めていたから。
でもね、Nさん、これからは変わりますよ。
Nさんのお部屋は、Nさんだけ、Nさんが幸せな時間を過ごせれば、
それでいいんです。それでいい。
日々目まぐるしい時間を過ごす私たちを、
フラットな位置に戻してくれるのがアートだと私は考えています。
アートも飾るし、Nさんの心が喜ぶ仕掛けを作ってきます。
自分を大切にする気持ち、
自分を尊重して抱きしめる時間が、
1分でも生まれる空間になるように。
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お客様の言葉から、
「空間を作りこむ意味」を改めて感じています^^
今日もお読みいただきありがとうございます!
なかい あや
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