この建物は明治42年に竣工した旧日本生命保険会社九州支店の社屋でした。


外観の特徴は、赤レンガに白い石を帯状に配したデザイン。


これは辰野博士がロンドンに留学していた19世紀末にイギリスで流行した「クイーン・アン」様式を取り入れたもの。(*^^*)


辰野博士が手掛けた建築に多くみられるスタイルで、「辰野式」と呼ばれているそうです。


辰野金吾の代表作として真っ先に名前が挙がるのが、1914年に竣工した「中央停車場」こと東京駅です。しかし当初は辰野ではなく、ドイツ人技師のフランツ・バルツァーが設計するはずだったそうですよ。(*^^*)


まずは1階にある2つの応接室を見学。(^o^)


縦長の窓や馬蹄型に飾られたマントルピースなど、当時の西洋文化に触れることができます。


この一角は間取り自体に曲線が取り入れられているので、天井を見上げると不思議な空間に迷い込んだような気分に。(*^^*)


階段の手すりも当時のデザインのまま。曲線を多用しているのがアール・ヌーヴォーの特徴だそうです。(^o^)


2階には、顧客の健康状態を診るために使用された医員室と診査室があります。

 
外部から招く医師に敬意を表すため、特にこだわりを持って設計された様子。


正八角形の折り上げ天井など見どころ満載です。……続く