小さな朝の光は 
疲れて眠る愛にこぼれて 
流れた時の多さに 
うなずく様に 
よりそう二人 


窓をたたく風に目覚めて 
君に頬をよせてみた 
幸せかい 
昨晩のぬくもりに 
そっとささやいて 
強く君を抱きしめた


初めて君と出会った日 
僕はビルのむこうの 
空をいつまでも 
さがしてた 


君がおしえてくれた 
花の名前は 
街にうもれそうな 
小さなわすれな草 


時々愛の終りの
悲しい夢を 
君は見るけど 
僕の胸でおやすみよ 
二人の人生 
わけあい生きるんだ


愛の行く方に
答はなくて 
つでも
ひとりぼっちだけど 


幸せかい 
ささやかな暮らしに 
時はためらいさえも 
ごらん愛の強さに変えた 


時々僕は無理に君を 
僕の形に 
めてしまいそうに
なるけれど 


二人が育くむ 
愛の名前は
街にうもれそうな 
小さなわすれな草 


行くあてのない
街角にたたずみ 
君に口づけても 


幸せかい 
狂った街では 
二人のこの愛さえ 
うつろい踏みにじられる


初めて君と出会った日 
僕はビルのむこうの空を
いつまでも 
さがしてた 


君がおしえてくれた 
花の名前は 
街にうもれそうな 
小さなわすれな草


尾崎豊の8枚目のシングルで、勿忘草(忘れな草)の英語訳がタイトルとして使われています。アルバ厶に入れる最後のバラードが決まらず、曲だけのデモテープをプロデューサーの須藤さんに聞かせたら、『小さな花のイメージ、忘れな草』とアドバイスをもらい、その日のうちに歌詞を書き上げレコーディングしたそうです。初めて歌を聞いた時に、須藤プロデューサーが感動で震えたと話してました。
僕はこの歌から、守るべきものが出来た男の覚悟みたいなものを感じました。僕に出来る精一杯はこれだけだけど、幸せですかと…。そしてささやかな暮らしだけど、愛してますから。愛していいですかと…。20歳を迎える尾崎が描き下ろした珠玉のバラード。最高です!