久御山中学校南校舎の外壁タイル約91%が剥離したため、施工業者の第一土木に補修を求めましたが応じないことから、久御山町で修繕し、請求額約1億4000万円の支払いを求めて仲裁審査会に申し立てをしていました。


ところが、和解案として半額の7000万円が提示され、町も同意し、議会へ提案しました。


町は今まで瑕疵は無いと言いながら、7000万円の和解案は到底納得できるものではなく反対しました。

反対討論は以下の通りです。


『反対討論』
只今議題となりました議案第78号 和解について反対討論をさせていただきます。
この和解案の金額は7000万円となっていますが、請求額約1億4千万円の半額となります。
以前からこのタイル剥離問題で、原因は全て第一土木の施工不良にあり、町の瑕疵は無いと聞いていましたが、なぜ7000万円で同意するのか理解ができません。
それよりも、仲裁審査会が半額となった理由として指摘するように、当時、原因究明の調査で下地モルタル部分の不備を特定するに至っていないにもかかわらず、タイルの貼り替え工事を発注し、その後原因が判明し結果として2期に分けて工事することになったことや、高価で過大だと指摘されるFST工法を実施したことが町の瑕疵であり半額の理由というなら理解できます。
しかし、町に瑕疵は無く、適切に対応してきたとの主張を繰り返されています。
また、仲裁審査会が指摘する完成から10年経ち補修が必要な時期との指摘ですが、1年後に施工された2期工事にはタイルの剥離はなく、適正な工事ならば修繕が必要な大規模改修の時期だとの指摘は間違っており当たらないといえます。
もし和解案に同意すれば残りの7000万円は町の負担になると説明されました。
7000万円は高額であり、住民のみなさまが汗して納めてただいた、大切な税金を無駄にするわけにはいきません。
町長は、和解案に同意しないと今後も長期間にわたり費用等もかかることから、やむを得ず受託せざるを得ないと判断した言われましたが、仲裁審査会の指摘する減額理由には理解できない部分があり、町として正当な主張を続けるべきです。
また、管理を委託した日匠設計も、躯体の表面がつるつるの状態ではモルタルを塗っても剥離してくることは、特別な判断を必要としない、建設における『いろはのい』であり、適正な管理業務を行っていれば発見できることは明白なことから、明らかに重過失があるといえます。
そのため、日匠設計に対しても別途、損害賠償を請求すべきであると指摘します。
以上のことから、この和解案には反対であり、引き続き適正な修繕工事であったと仲裁審査会で主張し、1億4000万円の全額回収を目指して争うことを求め、反対討論とします。