一般質問の内容について書かせていただきます。

 

答弁については、まだ正式な原稿ができていませんので、また動画などで確認してください。

 

【学力格差是正と学力向上対策について】

『質問』

久御山町は、中学3年生の希望進路の実現を目指して、平成23年度に久御山学園を創設され、保幼小中一貫的な教育によるカリキュラムや学力の充実・向上を図るための施策に取り組んでこられました。

 

その成果として、子どもたちの学力がどの程度向上しているのかを客観的に把握する手段として、全国学力テストがあります。

 

本年度も4月に小学6年生と、中学3年生を対象に実施されましたので、結果につきまして、11月に行われました民生教育常任委員会で報告がありました。

 

まず小学校は、国語の基礎A、応用Bと算数の基礎Aが全国の平均正解率を上回っていましたが、算数の応用Bが下回る結果でした。

 

中学校は、国語・数学共に全国の平均正解率を下回る厳しい結果となりました。

 

参考までに、京都府の平均正解率は、全国平均より上になりますので、久御山町の実態は京都府の中で下位に位置するのが現実です。

 

ただ、私は、全国学力テストの結果が全てとは思っていません。

 

今日までの教育に対する多くの施策によって、子供たちの学力は少しずつ向上していると思っています。

 

しかし、子供たちの学力格差の是正と学力向上の成果を数字として客観的に評価することも重要です。

 

また、久御山学園では、中学3年生の希望進路の実現を最終目標に掲げていますが、多くの子どもたちは希望する進路に進めていないのが現実です。

 

私は、世間から久御山町は不交付団体で裕福な町だけれど、子供の学力は低いと言われていることが本当に悔しく何としても改善したいと思っています。

 

そのためには、町が行ってきた久御山学園での取り組みや、学力格差是正と学力向上対策について、何かしらの課題があると感じますので、現状を十分に点検することが必要となります。

 

また、学校に必要な対策について、全国の自治体が先進的に取り組まれている学力向上対策の事例などを参考にして、もう一度総合的な教育施策の見直しが必要ではないかと思います。

 

これからも久御山町で育った子供たちが、確実な学力を身に付け、自分自身が希望する高校へと進み、将来もこの町に住み、子育てがしたいと思ってくれることを願っています。

 

そこで、今後の学力格差是正と学力向上対策について教育委員会の見解をお聞かせください。

 

『質問』

京都府教育委員会は、本年4月から厳しい家計や不登校などの課題を抱える子どもたちの学力底上げに「京都式『効果のある学校』推進事業」を実施された。

 

そのモデル校として府内4地域の中に、久御山中(久御山町)と校区内にある御牧・佐山・東角の3小学校が選ばれています。

※他は井手町、亀岡市、福知山市

選定の理由は、就学援助の割合、不登校の児童・生徒の人数、学力の状況などを考慮されたようです。

具体的には、小中学校に学識者や大学院生のチームを送り込み、教育効果の高い学習指導や学校生活に適応できない児童・生徒の支援、就学前教育の充実に結びつけ、3年間で各校の低学力層を減らし、全国学力テストの平均正答率を引き上げることを目標にされています。

そこで、4月から久御山中学校、御牧、佐山、東角小学校でどのような状況なのか効果を含めてお聞かせください。

『質問』

大きく分けると基礎学力がよく身についている上位層の子供、中位層に位置する普通の子ども、身についていない下位に位置する子供の3層に分けられるが、階層ごとに取り組みが必要になる。

全国には、就学援助率が高い学校でも学力が高い学校もあるが、本町の学力向上対策は。

 

『質問』

子どもたちの学力は全体的に上げないといけないと思っているが、児童生徒を習熟度別に分ける少人数授業が、子供たちの学力を向上させるのに一番効果的だと思うがなぜ実施しないのか?

 

『質問』

家庭が社会的経済的に恵まれないために、学習塾に通っておらず、主に学校での教育に頼っている子供の学力を底上げするために、財政的な支援が必要でないか。

 

『質問』

多忙な教員の負担を考えると、現在も一部大学生などのスクールボランティアにお世話になっているようだが、より広く活用することが必要ではないか。

特に社会経験が豊富で子育て経験もある60代から70歳の活用は有効でないのか。

 

『質問』

学校だけではなく民間の塾などと提携されている自治体もある。

本来、学校教育だけで義務教育に必要な学力を身に付けさせるべきだができていないのが事実だ。

久御山町は、就学援助率が極めて高い状況から、学力の格差を是正するために、実態に合わせた対策が必要でないか。

 

『質問』

全国学力テストでいつも上位に来る福井県では、生涯にわたる学習の基礎をつくる幼児教育の重要性から幼児期の遊びを通じた学びを小学校の学習に円滑に接続し、探究心や自己調整力、粘り強さなどの『学びに向かう子どもの力』を育む幼児教育のカリキュラムを策定されて実践されている。

本町の現状と今後の幼児教育、就学前教育の方向性は。

 

『質問』

教育委員会は、学力向上対策として8年前から土曜塾を実施されている。

現在は、定期テスト前に限定して運営されているが、もう少し回数を増やすことができないのか。

 

『質問』

教育長も、義務教育に対する理想論はあると思うが、多忙を極める教職員の現状から、子供たちの学力に応じた現実的な学力格差の是正と学力向上対策をどのように考えているのか。目標設定は。

 

『質問』

町長は、学力アップ事業の実施を公約に掲げられていたが、現状についての認識と学力格差の是正と学力向上対策をどのように考えているのか。目標設定は。

 

【ふるさと納税の積極的な対策について】

『質問』

ふるさと納税とは、納税という名前がついていますが、実際には都道府県や市区町村へ自由に寄付ができる制度です。

 

具体的には、寄付金から自己負担額の2000円を除いた全額が所得税及び住民税から控除されます。

 

また、各自治体が用意された返礼品を自由に選べることや、平成27年度からふるさと納税枠が2倍に拡充されたこと、控除に必要な確定申告が不要になる『ふるさと納税ワンストップ特例制度』が始まりました。

 

その結果、全国的に多くの皆様が利用されており、その総額は、平成27年度で1653億円にもなっています。

 

また、ふるさと納税を地方創生の一環として積極的に進められている自治体では地域支援や歳入を確保する有効な手段となっています。

 

ふるさと納税が一番多い宮崎県都城市では、43億円にもなっているようです。

 

しかしながら、久御山町では十分な対策を講じておらず、昨年度は409万円にとどまっています。

 

そこで、ふるさと納税に対する本町の現状と考え方、今後の対策についてお聞かせください。

 

『質問』

久御山町の返礼品は9種類だが、充実を進めないのか。

久御山野菜の詰め合わせなどを返礼品に含めてはどうか。

 

『質問』

職員で返礼品についてのプロジェクトチームを作って早急に協議してはどうか。

 

『町長質問』

ふるさと納税は、国が地方自治体に対して自分たちで経営しなさいというメッセージであり、経営学の視点が極めて重要だと思うが町長の見解は。

 

『質問』

返礼品を充実させることが、知名度の向上と地域産業の支援になると考えられないか。

  

『質問』

行政改革という名の下で歳出を削り、住民負担をお願いすることも必要だが、ふるさと納税を活用して歳入を増やす対策を進めるべきではないか。

 

『質問』

町内企業に対して町外に住まわれている従業員へ寄付をお願いすべきでないか。寄付金は、産業支援やLED灯の増設などに利用するために。

 

『質問』

町職員に対して、町内在住者には他の自治体へ寄付をしないでほしい。町外に住まわれている人には、久御山町へふるさと納税を自主的にしてほしいとお願いできないか。

町が率先することで、町内の企業に対してもトップセールスできるのではないか。

 

『質問』

出ていく分を抑える対策が必要になる。宇治田原町では、町民の方からもふるさと納税を受け付けて、返礼品を送られているが、町長の考えは。

 

『質問』

ふるさと納税に対する積極的な取り組みを進める上で、町長が期限を切って返礼品の充実や目標金額を設定するなどの方向性を指示されるのか。