久御山町人権啓発研修会が、役場コンベンションホールで開催されましたので出席しました。
講演は、武蔵野大学教育教養学部 佐藤佳弘教授による、『インターネットによる人権侵害~被害者にも加害者にもならない努力~』でした。
①法務局に寄せられるネット人権侵害の相談件数は、毎年増加している。
②ネット上の人権侵犯事件の半数は、プライバシー侵害である。
③一般私人がネット掲示板に無断で個人情報を掲載しても刑罰はない。
④刑法にプライバシー侵害罪はない。
⑤被害者から悪質書き込みの削除申請があった場合でも、プロバイダは削除することが義務付けられていない。
⑥ネット上の人権侵害を法務局から削除要請はできる。
⑦プロバイダ等に書き込みを常時監視する義務はない。
⑧人権侵害の悪質書き込みは、被害者からの申告がなければ処罰できない
⑨誹謗中傷があった掲示板に反論・抗議をすると、プロバイダは裁判に備えて保存するために削除されなくなる。
⑩韓国ではネット掲示板を利用する度に本人確認が必要である。
・・・・などなど、ネット人権侵害に対する法整備が追いついていない現状について教えていただきました。
私も、ブログを利用していますが、もし情報が拡散してしまった場合に、完全な削除ができないことも分かっています。
そのため、顔写真についても、大きくすると画像が荒くなるように処理していますが、名前などにも細心の注意を払っていかなければなりません。
また、子どもたちは、ネットに関する正確な情報を把握していないと思いますので、教育における啓発活動にも取り組んでいきたいと思います。