昨日は、9月定例会の最終日で、提案されています議案の採決が行われました。


その中で、以前から議論を続けていました、『デマンドタクシー』に関連する補正予算494万円について、松尾議員と共に、現時点においては認めないとする修正動議を提出しました。


内容につきましては、以下の通りです。

※細かい数字などを一部削除しています。

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平成27年度久御山町一般会計補正予算(第2号)に対する修正案について、提案理由の説明をさせていただきます。

修正内容につきましては、補正予算の、歳出で(目)都市計画総務費の中で、巡回バス(のってこバス)運行事業費、5008,000円の内、12月から導入予定のデマンドタクシーに関する事業費494万円を予備費に回す修正案となっています。

その理由につきましては、私自身、この間、『のってこバス』を見直すことなく、なぜ廃止になったのか、利用者や住民、企業などへアンケートを取るべきではないかなどについて指摘をしてきました。

また、デマンドタクシーは、①町外へ出るのに乗り換えなければならない。②通勤・通学の方は利用できない。③利用料金が高額である。④町外の方は利用できず、町内の登録者のみとなっているなど、多くの課題をかかえています。

これからの社会は、町内在住者や、町外の方も気軽に利用できる公共交通を充実させることが、久御山町の未来において、大変重要な施策であると思っています。

しかし、新たなデマンドタクシーは、今までのってこバスを利用されていた町内在住で通勤・通学の方、町外から町内企業の通勤されている方、買い物に来られている方、車いすを利用されている方、耳が聞こえず予約の電話ができない方などの足を奪うことになります。

この点については、町長自身もデマンドタクシーに多くの課題があることを認識していると答弁されている通りです。

にも拘らず、課題解決が進まない中で、12月の導入を予定通り進めようとしています。

本来の久御山町の公共交通はどうあるべきか、通勤・通学の方、町内外の方が行きかい、超高齢社会を迎え、高齢者の外出支援はどうあるべきかの視点が欠けています。

また、デマンドタクシーの導入に向けて一社とのみの協議を重ねてこられ、随意契約でデマンドタクシーを導入されようとしています。

これは、公正な取引を担保するために、地方公共団体の締結する契約が競争入札であることの原則に反していると感じています。

以上のことから、この議案第55号 平成27年度久御山町一般会計補正予算(第2号)に上げられています巡回バス(のってこバス)運行事業費、5008,000円の内、デマンドタクシーに関連する494万円を現時点において認めることはできず、予備費に回す修正案を提出しました。

以上で修正動議に対する提案理由の説明とさせていただきます。


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その後、採決が行われ、デマンタクシーの補正予算を認めないとする修正案に賛成したのは、


田口議員、松尾議員、巽議員、中野議員、そして中井の5名となり、賛成少数で否決されました。



続いて、原案の採決が行われ、他のみなさんの賛成で、原案通り可決されました。


これによって、新たなデマンドタクシーが、12月に導入され、のってこバスが本年12月末で廃止されることになります。


議員のみなさまへの賛同が広まらず、本当に残念です。


その他の議案につきましては、全て賛成し、原案通り可決され閉会となりました。


今回のデマンドタクシーについては、利便性のある部分もありますが、先の提案理由の説明でも書いてあります通り、どうしても補完できない部分があります。


そのため、のってこバスが廃止されることによってご不便をかけるみなさまの大切な足を、今後も確保するために、引き続いて活動をしていきたいと思います。