遅くなりましたが、総務事業常任委員会の視察報告をさせていただきます。



初日の27日(月)は、熊本県玉名市で、『公共施設マネジメント白書』と、『公共施設適正配置事業』について視察しました.


玉名市は、平成17年に1市3町が合併し、面積約152平方キロメ―トル、人口71,851人となってスタートしました。


当時の新市建設において、住民の生活に急激な変化を及ぼさないように、公共施設の適正配置については、これまでの実情や利便性に十分配慮しますとされていました。


しかしながら、用途や目的が重複する施設や老朽化が進行している施設が多くあることから、このままの状況を維持していくと、財政状況の悪化と行政サービスの低下を招くことが予測されていました。


そのため、実態の把握と課題等を整理するために、平成24年3月に『公共施設マネジメント白書』を策定されました。


その後、民意の反映を図るために、地域・団体の代表者や有識者で構成された、『公共施設適正配置計画検討委員会』によって検討され、建議書が提出されました。


それに基づき、平成25年3月には、今後の基本ルールを定めた、『公共施設適正配置計画』を策定されました。


そして、施設ごとの具合的な年次長期整備計画を策定して実施していく作業を進めておられました。


しかしながら、議会においては、総論は賛成としながらも、いざ地元の施設が無くなることについては反対が多く、補正予算が2度も否決されているようでした。


担当課のみなさんも、本当に困っておられるようで、今後も議会や、住民への説明責任を果たしていきたいとされていました。


私も説明を聞いていて、もし久御山町が平成の大合併の時に、たとえば、宇治市・城陽市・井手町・宇治田原町や、八幡市・京田辺市との合併を選択していた場合に、人口の少ない久御山町の施設は同じ状況におかれていたことが考えられます。


私は、当時、自民党員でありましたが、住民福祉の充実を図るためには合併せずに『小さくてもキラリと輝くまち』を目指すべきだと合併に反対しました。


自民党幹部の方にも、『私は、合併に反対なので意思を貫きます』と言わせていただくと、『地域事情によって判断していただいて結構ですよ』と、理解をしていただきました。


その後の町政運営については、多くの問題点を抱えていますが、あの時の合併反対の判断は間違っていなかったと思います。


玉名市のように、合併を選択した町と、しなかった久御山町との違いはあるものの、厳しい財政状況いおける行政運営の課題については共通点も多く、大変勉強になりました。


玉名市のみなさま、ありがとうございました。