昨日は大型台風18号の影響で久御山町でも特別警報と避難勧告が発令される緊迫した1日となりました。
もう一度、エリアメールで刻々と情報が入って来た15日深夜からの状況を確認したいと思います。
15日
23時56分に大雨(浸水害)・洪水警報が発令されました。
直ぐに状況を確認するために現場へ行きますと、前川・古川・大内川の水位は高いものの、両排水機場のポンプは稼働しており、水が勢いよく流れていましたので安心して帰宅しました。
その後睡眠をとっていましたが、たびたび危険を知らせるメールが入って来ましたので状況を注意していました。
16日
5時5分 大雨特別警報が京都府全域に発令され、『これまでに経験したことのないような大雨になる恐れがあり、最大級の警戒を』と呼び掛けられました。
『まさか特別警報が出るとは・・・』と驚きをもちながら、大急ぎで作業服に着替えて出発しました。
5時42分には久御山町も特別警報を発令しました。
5時46分 久御山排水機場に到着するとすでに3台のポンプが全開で稼働していました。
古川の水が1号樋門いっぱいまで来ていました。
6時に巨椋池排水機場に到着すると、こちらも5台のポンプがフル稼働していました。
大内サイフォンからの排水が見えない位置まで水位が上がっていました。
6時15分 京都市が避難勧告を発令
6時47分 再び町内を見て回ると大内サイフォンの水もいっぱいの状態でした。
6時55分 既に西池は冠水しており、昨年と同様の状態でした。
7時45分 京都市が避難指示に格上げして発令
7時57分 宇治市が避難指示を発令
8時5分 久御山町が町内全域6,784世帯16,563人に避難勧告を発令し、避難所に指定されています久御山町役場・御牧小学校・佐山小学校・東角小学校・久御山中学校・久御山高校・京都競馬場・中央公民館への避難を呼び掛けました。
8時40分 宇治川の水位が危険水位に達しており、いつまでポンプの稼働ができるかが心配になってきました。
8時55分 久御山排水機場が排水できない状況になったことから排水ゲートの閉鎖とポンプ稼働の停止をされましたが、時間差から吐出槽から水があふれ出しました。
私は、久御山町が非常に危険な状態に陥っているのを感じました。
久御山排水機場のポンプが停止した関係で、今まで排出していました『120トン』の水が遊水池にどんどん溜まりだし、水は1号樋門からオーバーフローして巨椋池排水機場の遊水地へと流れ込みました。
11時55分 古川は、雨も止んでいることから、一定の水位で推移していました。
その後、宇治川の水位も少しずつ下がりだし少し落ち着いた状態になりました。
12時39分 久御山町が避難勧告を解除
14時55分 久御山排水機場のポンプがやっと再稼働し、古川の水位が下がりだしました。
今回は、奇跡的に大きな被害も発生することはありませんでした。
しかし、久御山排水機場の吐出槽が、高さ17メートルしかなく宇治川の水位が上がった場合に物理的に排水することができなくなることがわかりました。
また、吐出槽に亀裂があることなどから、早急な再整備が必要となっています。
更には、河川事務所とのポンプの運用規定について、もっと詰めていかなければなりません。
それ以外にも様々な課題が見えてきましたので、今回の災害を教訓に一層の治水対策を進めて行きたいと思います。
最後になりましたが、多くの関係者のみなさん、大変お疲れ様でした。
その中でも、消防団の皆様には、パトロールや土のうの対応など長時間ありがとうございました。
お疲れ様でした。