【雑記】生きているだけで成功だ | THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR~

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「40歳からの〇〇学 ~いつまでアラフォーと言えるのか?な日々~」から改題。
書評ブログを装いながら、日々のよしなごとを、一話完結で積み重ねていくことを目指しています。

先日、丸善丸の内本店で行われた、和田裕美さんの新刊、『「私は私」で人間関係はうまくいく』に出版記念講演に参加してきました。


書籍のことはあらためて書くことにします。今回は講演を聞きながら、考えていたこと、思ったことを書いてみます。

約60分の講演の中には、いくつかのテーマがありました。そのうちのひとつが「自己肯定感」について。自己肯定感が低い人は「わたしなんて・・・」のように、良く言えば謙虚、悪く言えば卑下してしまうことが多い。自己肯定感をあげていかなくてはうまくいくこともいかなくなるので、そうすれば上げられるか、というようなお話しでした。

自己肯定感は、雑駁に言えば「自信」と言ってもいいと思います。
「自分に自信が持てない」
という人は多いんだろうと思います。気分としては非常によくわかります。昔の自分もそうでした。まったく自分がやることに自信なんてなかったですし、どこかオドオドした感じでものごとに取り組んでいたと思います。いまだって自信があるとは言い切れません。

ただ、表面上は米倉涼子演じる外科医・大門未知子のように
「私、失敗しないので」
と自分に言い聞かせながら取り組んでいるだけです。それで失敗するんですけどね(苦笑)まあ、そうやってひとつひとつ身体で覚えていくしかない。

昔はよく
「自信をもってやれ」
というアドバイスを受けました。それで「はい」なんて答えてたんですけど、いま考えると、アドバイスする方も聞いている方も、トンチキだったと思います。

「自信を持て」
といわれて自信が持てるなら、何の苦労もない(笑)小さくてもいいから成功体験を積み上げていかない限り、自信なんて持ちようがありません。早起きするとか毎日ブログを書くとか、まずはちょっと頑張れば出来そうな自分との約束をきちんとやっていくことで、自信をつかんでいけばいいと思います。自分で意識してそういうことに取り組んでいくように仕向けないといけないし、もし指導的な立場の人なら、そういう環境を用意してあげないといけません。「自信を持て」なんていってる場合じゃない(笑)

ただ、こうした成功体験がなくても、自信を持ってもいい根拠はあります。特に同世代の人に言いたいですね、こんな世知辛い世の中で40年も50年も生き抜いてこれたことには、自信を持ってもいいのだということを。生きてるだけで凄い成功体験なんだぜ、と声を大にして言いたい。

この歳になるまでくたばらずに生きてこれたなら、それなりのキャリアは積み上げてきているし、自分なりのスタイルも出来てきているはずです。そのことに自信というか、誇りを持って、自分を肯定してあげていいのだと思います。

数年前、そう思えたときに書いたのが、この文章です。
『目線を上げて』

生きているだけで、最低限の自己肯定をしてもいい。あとはそれに誰だけ積み上げができるか、ということでと思うのです。

和田さんのお話しを聞きながら、そんなことを考えていました。