素麺とチャップリン | 中原慎介オフィシャルブログ「船橋家族のために働く」Powered by Ameba

素麺とチャップリン

年齢と共に変わってくるものってたくさんありますよね。

若い頃は素麺が嫌いでした。「せっかくの食事の時間に、どうして素麺を出すんだろう?」と思っていましたくらい。

味もしないしお腹にもたまらないし。実家に親と住んでいる頃はとりあえず家族に付き合って少し素麺を食べた後、冷蔵庫を開けて腹持ちの良いものを食べたりしてましたね。

でも最近は素麺好きです。ちょっと値段の高めの素麺が出るとテンション上がるし、家の庭でとれたミョウガを湯がいたものと生のものを両方入れたり、おろしショウガと刻みしょうがを一緒に入れたして、同じ味の薬味を食感だけ変えて食べるのがすっごく好きです。

う~ん、年を取るってこういうことかぁとか思ったりして、味よりカロリーを重視していたころから今は味はもちろん食感や見た目や雰囲気も重視するようになってきています。

そして、最近チャップリンを見始めたらこんなに面白いのか、とはまっています。

ジャッキーチェンやスタローンが好きだった中学生時代に(今でも好きですが)、役所で無声映画上映会があってしかも無料だったので喜んで見に行ったチャップリンは全く面白くなく、こんなわざとらしい演技のコメディアンが世界中で絶賛されているのが理解できませんでした。

その時の落胆が大きすぎてそれいら30年近くチャップリンを見ることは一切ありませんでした。

それが、先日作家浅田次郎氏の新刊「天切り松闇語り 第5巻 ライムライト」が出て、4巻依頼10年位待ったので即買ってランチを取りながら読んでたら、チャップリンかっこい。

タイトルの通りチャップリンが出てくるのですが、これが泣ける話だったので興味が出てチャップリンを改めて見てみたくなりました。

最初に借りたのはもちろん「ライムライト」。

いや~、すごい。

面白いし感動するし。

歴史に名を残す人ってやっぱりすごい。

若い頃はそのすごさ面白さを理解できなかったけど、44才を目の前にしてようやく理解できるようになったかも。

演技がうまくストーリーも素晴らしいのはもちろんのこと、おどける時と真面目な時の表情や雰囲気の違いや何気ない目線や相手に触れる時のタイミングとか本当に計算されつくしている事が素人の私でもわかります。

お笑いでいうと爆笑よりも小さく吹き出してしまう場面が沢山ある感じかな。

そして、「ライムライト」の次に借りたのは「街の灯り」。こちらは本当の無声映画。見慣れないので最初はついて行くのに戸惑いますが、この時代にこれだけのクォリティのものを作っていたことに驚きです。

次は「The Kid」を借りたいな。

チャップリンお勧めです。