久しぶりに「燃えよ剣」を読んで
市長選の最中、少しずつ読み進め、2週間かけて(笑)ようやく読み終わりました、「燃えよ剣」。
内容は、土方歳三が日野から京へ行き新撰組を作り、戊辰戦争で追われ五稜郭で討ち死にするまでの物語ですが、学生時代とは違った楽しさがありました。
20年ぶりくらいに読んだきっかけは、私の一番古くからの友人が最近これを読み、その上で私に対して言った一言に、「そういう見方をされることもあるのかな・・・。」と思い、段ボールから引っ張り出して読んでみました。
日本の歴史には魅力的な武将や侍が出てきます。土方歳三はその中でも異質、そして最も魅力的な男かもしれない。ここまで、価値基準を自分の中にしか求めなければ、そりゃ格好いいだろう、とも思ったりしますが、そういう生き方って魅力的だし羨ましい。
上下巻2冊の小説ですが、全編を通して貫かれる主題が下巻の中に1文にまとまっていました。
「男は、自分が考えている美しさの為に殉ずべきだ」
この考え方にものすごく共感していながらも、同時にそんな自分を戦隊ヒーローや仮面ライダーにあこがれる子供と同じレベルでしか自分を客観的にとらえられていないのかもしれない。
なぜなら、沖田総司が死ぬ間際に、
「死ねば、誰が香華をあげてくれるのだろう。妙に気になる。くだらぬことだとおもいつつ、そういうひとを残しておかなかった自分の人生が、ひどくはかないもののように思えてきた。」
と、考えたシーンを読んで、そういう人が3人もいる私の今の人生に満足をしている。家族を守り家族に支えられている今の生活は幸せだから。
でもエッセンスとしては、今の仕事に活かして行ける部分は沢山ありました。
目先の利益にとらわれず、理想・目的のために徹底的に戦い続ける。きついことがあっても、何を目指しているのかを見失わずにブレずに、時には意地を張り通す。
と、今まで通り変わらず議会活動・政治活動を続けていきます。
それにしても、自分では気づけない視点で自分を見ていてくれる友人を持てたことも、家族同様に幸せだと思ったのでした。
わりと個人的な話です。(笑)
中原しんすけ