バブル崩壊から今日までは失われた20年なのか? | 中原慎介オフィシャルブログ「船橋家族のために働く」Powered by Ameba

バブル崩壊から今日までは失われた20年なのか?

こんばんは、船橋市議の中原しんすけです。

2000年初頭までは失われた10年と言われ、今は失われた20年と言われています。なんの話かというと、バブルが終わって景気が低迷したまま10年20年と無為に過ごしてしまった期間の事です。

そうなんですかね?

戦争が終わって67年、その内の20年ということは約1/3。これは既に一時的なものではなく、今の状態が日本の実力なんじゃないですか。

もちろん一部の経済学者はこの何年間の間に景気が上向いている、とかいざなぎ景気を超えたとか言っていましたが、普通の市民からすればその感覚は無い(恩恵を受けていない)のでまあ気のせいでしょう。そういう統計があったとしても、生産手段が国外に出ている以上普通の国民が景気の良さを感じられないのは自明。つまり景気は悪い、と考えています。

だからといって私はそれほど悲観的には考えていません。理由は以下2点。

・労働生産性が高い(低くなっていない)
OECDの中でも年々労働生産性は下がり続けています。しかし、世界第3位のGDPと1億の人口を持つ日本がOECDで20位(2010年http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/)という事は、言い換えればワークシェアリングができているともいえないでしょうか。
アメリカはもちろん世界中で資本の集中が進み、99%が1%の金持ちに文句を言っている最中にこうした事象が見れるのは日本独自かもしれません。
また、労働生産性と平均年収の差が少ないのも日本に見られる現象で良いことだと思います。(上記資料でなぜドルを111円くらいで計算しているのかわかりませんが。2010年は82円~90円くらい)

・足かせが取れつつある
日本にとって大きな足かせであった中国韓国そして他の発展途上国が成長し、援助の緊急性のある国が周辺から減ってきている。
中国韓国を発展させて上げたのは日本である事は論を待ちませんが、今まで程の施しを与えなくても良くなってきた事は明るいNewsだし、東南アジア諸国やインド等親日国家が経済成長してきているので、引き続き貿易をベースとした経済活動を増やしていくべきだし、それしかない。

それ以外にも沢山理由はあるし関連する事象はありますが、主に上記2点は今後意識しながら経済発展させていかなければならないと思います。そのためには合わせて内需も上げなければいけないので、まずはデフレ退治。

白川さんが高級フレンチで「ワインの値段が下がったからデフレだ。」とか言ってるようじゃ日銀に期待しても無駄かな。

日銀法を再度改正して、政治のコントロールのきくようにすることも重要だ。

中原しんすけ