第2回定例会終了 寡婦控除の拡大を求める意見書の採決
こんばんは、船橋市議の中原しんすけです。
昨日、第2回定例会が終了しました。この8月で国に戻られる水野副市長に変わり新しくくる山口副市長の同意人事が可決されました。退任挨拶の際「体は国に戻っても心は船橋において行きます。」と涙ながらに語った水野副市長が印象的だったのに対して、事務方が作ったような挨拶しかしない山口新副市長は退屈でした。
本議会では、私が中心になって作成しみんなの党として発議した「寡婦・寡夫控除の適用拡大に関する意見書」が賛成多数で採択されました。ご理解ご賛同いただきました議員各位には心より御礼申し上げます。
それについて6/2のブログで私の見解を明日(6/3)書きます、と書きましたが採決前なので控えました。周囲の意見と合わせて私の見解も書きます。内容は最下部に書きます。
この意見書に関しては、議会の内外でかなり幅広いご意見をいただきました。「必要だからやらなければいけない。」というポジティブな意見から、かなり否定的な意見まで様々でした。
否定的な意見の代表的なものは、
1、結婚しないで子育てをしているのは個人の勝手だから配慮する必要はない。
2、日本の伝統的な家族観を否定する。
3、非婚を推奨することになりかねない。
といった内容です。その考え方を全否定する者ではありません。
私も妻一人(当たり前)娘二人と暮らしていて、夫婦が揃っている事の幸せを感じていますし、可能であればそういった環境で子供を育てた方が良いでしょう。これに関しては誰しも同じ考えだと思います。
だからと言って、様々な事情で非婚離婚せざるを得ない人が居るのも事実です。そしてその責任を親が背負う事はあっても子供にその責任を求める必要はありません、というのが私の考え方です。
特に3番目の非婚を推奨するのか、という意見に関しては全くのナンセンスでたかだか35万円の控除のために結婚するのをやめよう、と思う人はいないでしょう。
他市では非婚者に対して、寡婦・寡夫控除されたものとみなして保育料・公営住宅家賃等を設定する見ない控除の制度があるところもあります。今後は、そのみなし控除について調査をしてみたいと思います。
親の運や努力によって親の人生が変わるのは当たり前ですが、それにより子供が負うリスクは最大限減らし、近い環境で勝負できるようにするべきだと思います。
中原しんすけ
以下*******************************
発議案第5号
寡婦・寡夫控除の適用拡大に関する意見書
(提出者) 中原しんすけ
(賛成者) いそべ尚哉 高橋宏 川井洋基 やぶうち俊光
現在、寡婦・寡夫控除は、夫あるいは妻と死別・離婚して子供を養育するひとり親に対して適用される制度であるが、非婚のひとり親に対しては適用されていない。 寡婦・寡夫と非婚の親との間に差ができた歴史的経緯はあるにしても、現在において、その差を残す合理的な理由はない。 また、本制度によって税額に差が出ることにより、公営住宅の家賃、保育園の保育料、国民年金保険料等にも差が生じるため、非常に大きな不公平を生んでいる。同じひとり親家庭でありながら、婚姻歴の有無により、このような差別が行われるべきではない。 よって、政府においては、早急に法改正を行い、寡婦・寡夫控除の適用をすべてのひとり親家庭に拡大し、死別・離婚によるひとり親と非婚のひとり親との間の差別をなくすよう、強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成24年6月22日船 橋 市 議 会
(提出先)内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣
昨日、第2回定例会が終了しました。この8月で国に戻られる水野副市長に変わり新しくくる山口副市長の同意人事が可決されました。退任挨拶の際「体は国に戻っても心は船橋において行きます。」と涙ながらに語った水野副市長が印象的だったのに対して、事務方が作ったような挨拶しかしない山口新副市長は退屈でした。
本議会では、私が中心になって作成しみんなの党として発議した「寡婦・寡夫控除の適用拡大に関する意見書」が賛成多数で採択されました。ご理解ご賛同いただきました議員各位には心より御礼申し上げます。
それについて6/2のブログで私の見解を明日(6/3)書きます、と書きましたが採決前なので控えました。周囲の意見と合わせて私の見解も書きます。内容は最下部に書きます。
この意見書に関しては、議会の内外でかなり幅広いご意見をいただきました。「必要だからやらなければいけない。」というポジティブな意見から、かなり否定的な意見まで様々でした。
否定的な意見の代表的なものは、
1、結婚しないで子育てをしているのは個人の勝手だから配慮する必要はない。
2、日本の伝統的な家族観を否定する。
3、非婚を推奨することになりかねない。
といった内容です。その考え方を全否定する者ではありません。
私も妻一人(当たり前)娘二人と暮らしていて、夫婦が揃っている事の幸せを感じていますし、可能であればそういった環境で子供を育てた方が良いでしょう。これに関しては誰しも同じ考えだと思います。
だからと言って、様々な事情で非婚離婚せざるを得ない人が居るのも事実です。そしてその責任を親が背負う事はあっても子供にその責任を求める必要はありません、というのが私の考え方です。
特に3番目の非婚を推奨するのか、という意見に関しては全くのナンセンスでたかだか35万円の控除のために結婚するのをやめよう、と思う人はいないでしょう。
他市では非婚者に対して、寡婦・寡夫控除されたものとみなして保育料・公営住宅家賃等を設定する見ない控除の制度があるところもあります。今後は、そのみなし控除について調査をしてみたいと思います。
親の運や努力によって親の人生が変わるのは当たり前ですが、それにより子供が負うリスクは最大限減らし、近い環境で勝負できるようにするべきだと思います。
中原しんすけ
以下*******************************
発議案第5号
寡婦・寡夫控除の適用拡大に関する意見書
(提出者) 中原しんすけ
(賛成者) いそべ尚哉 高橋宏 川井洋基 やぶうち俊光
現在、寡婦・寡夫控除は、夫あるいは妻と死別・離婚して子供を養育するひとり親に対して適用される制度であるが、非婚のひとり親に対しては適用されていない。 寡婦・寡夫と非婚の親との間に差ができた歴史的経緯はあるにしても、現在において、その差を残す合理的な理由はない。 また、本制度によって税額に差が出ることにより、公営住宅の家賃、保育園の保育料、国民年金保険料等にも差が生じるため、非常に大きな不公平を生んでいる。同じひとり親家庭でありながら、婚姻歴の有無により、このような差別が行われるべきではない。 よって、政府においては、早急に法改正を行い、寡婦・寡夫控除の適用をすべてのひとり親家庭に拡大し、死別・離婚によるひとり親と非婚のひとり親との間の差別をなくすよう、強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成24年6月22日船 橋 市 議 会
(提出先)内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣