対馬、長崎へ視察に行ってきました(1) | 中原慎介オフィシャルブログ「船橋家族のために働く」Powered by Ameba

対馬、長崎へ視察に行ってきました(1)

こんばんは、船橋市議の中原しんすけです。


7/28,29日の2日間対馬と長崎へ視察に行ってきました。


スケジュールと目的と以下の通りです。


28日 午前 陸上自衛隊 対馬駐屯地
 国防の最前線である対馬の現状と自衛隊の活動内容


28日 午後 対馬市議会
 外国人観光客増加による市内への影響と外国人参政権について


29日 午後 長崎市議会
 議会改革について 議会基本条例と政治倫理条例


対馬は千葉に比べるとすこし気温が低いかもしれません。


対馬で最初の視察地、自衛隊対馬駐屯地へ行きました。まずは座学。対馬駐屯地の組織や人数、普段のトレーニング内容について説明していただきました。まずは、私の印象から。2つの点について非常に強い印象を受けました。1つ目は国防の最前線にいるという強い自負。そしてもうひとつは島民からの絶大なる信頼を得ている自信。この二つの意識が皆さんの厳しい訓練を支えているのだろう、と強く感じました。


何せ対馬は福岡からは132Kmもあるけど韓国釜山からはわずか50Km。現在韓国と北朝鮮は休戦中であり戦争が終わったわけではありません。そうした不安定な国が50Km先にあるわけですから最精鋭が配置されるのも当然のこと。私も実際に皆さんが見つけている鉄板の防弾プレート入りの服を着させていただきました。



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この服と銃と食料等を合わせて30Kgあります。その装備で山の中を80Km歩く訓練をするのです。なぜ80Kmかというと対馬の縦が約80Km、いつでも端から端まで移動できるように訓練をしています。確かにこの暑さの中この装備で80Km歩くのはかなりきつい、というか私にはまったく無理ですが・・・。国を対馬を守るために厳しい訓練を日々行っている自衛隊の皆さんには頭が下がるばかりです。


そして訓練の写真を見せていただきましたが、銃をもって街中を行進しています。東京や千葉では難しいのではないでしょうか。日本嫌いの方々が、「ウキー、軍国主義だっ」とか「ウキー、軍靴の音が聞こえるっ」と騒ぎそうですが、1000年以上にわたり他国の侵略にあってきた対馬市の方は国防に従事する方への尊敬と信頼が厚く、それは街中でのヒヤリングでも確認できました。


また、自衛隊とその家族が対馬に住んでいる経済効果が非常に高い。市の試算では20~25億円くらいあるそうです。対馬の観光収入とほぼ同じ。そういう意味でも対馬を守っているのでしょう。


説明の後、銃器の説明、暗視スコープの説明を受け昼食を食べました。隊内の食堂で皆さんが食べているものと同じです。船橋市役所の定食よりは量はかなり多いですが非常においしく食べきることができました。船橋市役所の食堂もこの位の味にしてくれるとうれしいのですが・・・。


そして、隊長と記念撮影をし対馬市議会に向かいました。

自衛隊対馬駐屯地の皆さんありがとうございました。


津島市役所では、総務課、にご対応いただき途中から市長と議長にもご参加いただきました。


今回対馬を視察地に選んだのは様々なメディアで韓国人が押し寄せトラブルが起きている、土地を買い占めているといった報道がありその事実を自分達の目で見てみたかったのと、仮に外国人参政権が付与された場合対馬ではどういった影響があるのか?それについて対馬の人たちはどう考えているのか?それ以上に船橋において外国人参政権が現実のものとなった時にどういった影響があるのかについて考えたかったからです。


産経新聞が「対馬が危ない」という特集を組み、それに他のテレビ等がのっかって行ったわけですが結論から言うと「そんなに韓国人も外国人もいないじゃん。」というのが本音です。市長も市議会の方も市役所の方も韓国人が対馬に来て傍若無人に振舞うことはほとんど無いとおっしゃっていましたし、実際に街中ですれ違う人や商店の方に聞いてみてもテレビや新聞が勝手に話を大きくしているだけだ、と口をそろえて言っているのでそれが本当なのではないかな、というのが私の結論です。


また、韓国人釣り師が禁止されている撒き餌を行い海を汚しているという報道も、う~んといった感じです。というのも、実際に撒き餌をしているのは日本の旅館が客寄せのために行っているのが非常に多く韓国人が積極的に行っているのはそれほど多くないようです。まあ、これに関してはそんな気がしていましたが。


あと、土地の買占めも細かい数値について説明いただきました。ただ、この数値に関しては公表してはいけないと総務省から指示を受けているそうなのでここには書きませんが、100分の1%を下回る面積なのです。であればそれも問題ないのでは、という印象です。


が、よくメディアで問題になる自衛隊駐屯地の隣の大きな土地ですが、これも本当に国や市が危機感を持っているのであれば売りに出されたときに買うべきでは?民間の土地を民間が買っているわけで、もちろ間に日本人をおいて韓国資本が買っているので不気味さはあります。市として特に問題視はしていないそうですが、もちろん自衛隊の方は注意深く見守って行くそうです。


う~ん、産経やっちゃったなあ、というのが私の感想です。市役所や市議会だけでなく街中の人たちにも韓国人観光客への危機感や嫌悪感がまったく感じられないので、ミスリードすることを目的としたキャンペーンと言うのが今のところの私の結論です。


私は、メディアがこういったミスリードをすることへの不安を不快感がますます大きくなりました。こういうことをやっていると本当の危機に対する警戒感が薄くなってしまいます。狼少年の話です。実際に日本は、北方4島を不法に占拠され、竹島は武装テロリストによってやはり不法占拠され、尖閣諸島も日々脅かされています。本当の危機を強く意識し理解しなければ次の世代に更に小さくなった日本を渡すことになってしまいます。離島と国境線に関しては後日まとめて書きます。


そして、上記のような状況がありつつも対馬市議会も対馬市役所の方も明確に外国人参政権には反対をしていました。それに対しては明らかに不安を感じていらっしゃいます。人口が35,000人で市議会議員が20人しかいない。そこで外国人が大挙して対馬に移り住み帰化もせずに簡単に選挙権を得たら簡単に議席を得てしまいます。実際に対馬市議会は外国人参政権反対決議を全会一致で行っています。日本中の多くの自治体で外国人参政権を制定しようという組織がうごめいていますが、船橋も対馬と同じように断固とした態度をとらなければいけないと改めて意を強くしました。


そして対馬で非常に参考になったのが「地域マネージャー制度」。市職員が市内で担当地区を持ち、地域に入り込んで様々な要望や意見を吸い上げてきます。これが機能すれば議員が陳情担当になること無しに議会活動にもっと時間をさけるのではないかと思いました。もう少し研究してみます。


その後の対馬市内見学と長崎市議会視察については改めて書きます。


おやすみなさい。

中原しんすけ