昔 わい

よく人様から云われたのだ

美しい指をしておられる・・・と


あるときは

碁石 将棋駒 をつまみ 



あるときは

指揮者ながら タクトなど不要


舞踏家としては

嗚呼 繊細なる末端表現



その指には

小鳥が止まり 蝶々が止まり

たまには おなごも止まったわ


嗟あ

しかし もはや もう

その指には戻れない




これに頼ってしか 生きては行けぬ