みなさんジブリの新作「風立ちぬ」ご覧になりましたか?
濃い夏の香りのする映画でした
時代的背景から襲ってくる閉塞感に充ちた現実世界と
狂気を感じるほど理想を求める夢の世界
零戦の設計者をモデルにした主人公二郎とともにこれを行き来していると
夏の午後の暑さに浮かされたような
そんな気分になりました
相変わらず自然の描写が本当に美しくてそこもまた見所だと思いますが
アニメーションならではの圧倒的な力を感じたのは地震の表現でした
思わず実体験とも結びついた恐怖が湧き上がって心がグラグラと揺れたほど
実写では出来ないリアルがあったと思います
色々な味わい方が出来る映画だと思うので間を開けてまた観てみたいなあ
きのうは終戦の日でしたね
前日にこの「風立ちぬ」を観ていたせいもあって
一日中なんとはなしに戦争を意識した日になりました
念のため、映画内ではその是非について触れたりしているわけではありません
でも私は二郎を通して戦争を感じて「嫌だ」と思い
そしてこのような個人的な視点で戦争を語ることが許される今にいることを感謝しました
***希良***