手に乗せるとしっかりとした重みに驚く
スズの鹿さん
ミカ、と名付けました
(手書きのラベルのシカ、を読み間違えたの!)
お生まれは1920年代
一体どこの坊やがこれで遊んだのかしら
金色の印刷の色味が渋い煙草の空き箱は
どなたかの手書きで住所がメモされています
出会った女性のおうちかしら
胸ポケットからあわてて取り出した万年筆で
別れ際にそっと伝えられたのを書き留めたのかしら
箱の底にデザインされた
「Push this end.」
の優しい文字がいい
手前に散らばってるのは白い硝子のボタンです
今度水に沈めて眺めてみようと思っています
きっとこの奥行きのある白色がもっと綺麗になる
これは何でしょう
古い石鹸として売られていたけれど
今にも破れそうなわら半紙の取扱説明書(旧漢字とカタカナ!)によると
どうやらこれで布地に防水性を持たせることが出来たみたいよ
時代ノ要求ト化學ノ進化
世紀ノ發明界ニ生ル
PRICE 30 SEN
…30銭!
クッダ、じゃなくてダック、ね
この素敵な無駄遣い
こないだの週末尚美と一緒に「東京蚤の市」をお散歩した時にしちゃったの
素晴らしいお天気の中
陽の光を受けて佇む古いものたち
…む、ここはなにやら美意識を感じる陳列ですね
会場は驚くほどの出店数で
店主の人柄が感じられる店先を覗き込みながらトキメキっぱなし!
これも買っちゃった
昭和30年代のアイスの袋
悩みに悩んでソーダ柄と桜もち柄を買ったら
別柄を二枚オマケしてくれました
尚美は青が似合うね
ちなみに彼女はヘンなヒーローものの絵柄がついた
古い子ども用のご飯茶わんに釘付けになってました笑
バラけそうになってる絵本も
色褪せたセルロイド人形も
みんなみんな長い「時間」の霞がかかって魅力的だった
さて色々な経験や思い出を内に秘めて我が家にやって来た宝物たち
どこに飾ろうか何に使おうかなんて買う時にはもちろん考えちゃいないもんで
とりあえず枕元に並べています
いらっしゃい、の気持ちを込めて
***希良***