今年はほら、重い腰を軽ーくというのがテーマなもので
逃しがちな展示やライブなんかもひょひょいと観に行ってみたりしています
今日はふたつ
まずは秋葉原の 3331 Arts Chiyoda
ここはかつて小学校だった建物を利用しているアートスペース
各教室で様々な展覧会や創作活動が行われている場所です
ぐるっと回ってみて今やってる中では
nap gallery のタムラサトル「接点#4」が面白かったな
小さな会場の片隅でチリチリと音を立てる機械仕掛けの作品たち
微かな火花、灯る電球、その光のゆらめき...いつまでも飽きない反復運動
何かと意味を問われがちな世間ですがシンプルにただ眺めていたかったです
2月24日までだって
それから東京国立博物館では「飛騨の円空」展を
飛騨高山には祖父母の家があるので円空で有名な千光寺も去年の夏に行ったばかり
あの時お寺の片隅の小さな資料館で素朴なガラスケースに陳列されていた仏たちが
どでかい博物館で大勢の観客の視線を集めながら光を放っていましたよ
もちろんそれに値する作品だと思っていますが
山々に囲まれた農村に住む人々が手を合わせ手に包み眺めた時
その目にこの仏たちはどのように映っていたのでしょうね
グッズ売り場にあったシールとストラップに笑いを堪えきれなかった...
円空さんもまさか自分の彫った仏像が21世紀にこんな形で広められようとは想像すらしなかったでしょうに...笑
4月7日までです
さて私行ってみて気付きましたが東京国立博物館は初めて入ったようです
さーっと常設を見て回ると学校の教科書や資料集で見たあれやこれやが大集合ではありませんか
中途半端な有名人よかよっぽど国民的認知度の高い縄文土偶さんなんかにも間近で会えちゃう!
早足で通り過ぎようとした掛け軸が雪舟さんだったり尾形光琳さんだったりするのです
ほら皆さんもテストの回答欄に書き込んだんじゃないかしらこんなお名前
ツルっとしたパステルカラーのダサ可愛加減にヤラレて絵はがき購入
さながらアイドルブロマイドね☆
重厚な石造りの建物は古く冷たい匂いがしていて
そんな中もう何が描かれているのやら分からないぼろぼろの掛け軸が
「国宝」という真っ赤な印をつけて静かに佇み守られているの
過去を敬い、愛で、想像し、感じようとする場はとても落ち着きました
前ばかり見なくたっていいじゃない、ねえ?
他に最近行った中では
ワタリウム美術館のミュージアムショップ on Sundays での森本千絵さんの個展も
一個人がまるごと展示されてて見応えがあったし
私立恵比寿中学ちゃんのライブでは少女パワーを満喫させてもらったし
どんなことになるか分からないながらもとりあえず私を任せ
心と身体で表現されたものに自分の心と身体を耕してもらうのは豊かな時間です
***希良***