きのうの撮影帰り
ホテルの近くにもう何年も前に行ったラーメン屋があるのを思い出して
おなかペコペコだった私はすぐさま直行
油で曇った硝子戸をガラリと開けてみると相変わらずの繁盛ぷりで
近くの大学生の男の子達とスポーツ紙広げたおっちゃん達
みんな一斉に箸を止めこのちょっと異様な客を注視
…すいませんねぇ
でもお邪魔させてね
図書館で借りてきたらしい分厚い本を黙々と読む男の子に相席させてもらいました
さっきのロイヤルスウィートルームはどこへやらだけど…
うん、こっちが現実!笑
隣の机には「二回目のデートにこぎつけられない」と嘆く男の子
後ろの机には「バイトの面接に行くお金がない」と慌てる男の子
やたらリアルな話を小耳にちらほら挟みながら
割烹着のおばちゃんが運んで来てくれたタンメンをズルズルすすって
ふーーー……
悪くない悪くない
私嫌いじゃないよ、こういうのも
撮影とのギャップも相まって
なんだかニヤニヤしながらお店をあとにしたのでした
仕事帰りの懐かしい味のタンメン
白鳥に乗ったキャビアと同じくらい美味しかったよ
***希良***