100年もの歴史があるという太閤園
冷たい空気の中音もなく散る枯れ葉が
冬の始まりらしくて
小川に沈んだ紅葉
ゼリー寄せみたい!
瑞々しく光る朱や黄の色
しゃがんで覗けばメダカもついついっと
雨風に撫でられてすっかり優しいお顔の
お地蔵さまのお湯のみにも
一枚はらり
竹垣の小路の先に
ひっそり咲いていた山茶花
汚れない純白の花びら
恋する少女の髪にそっと飾りたい
なんて鳥の声!と思ったら
鈴なりの柿の木があったのでした
だいぶ暮れてきた空を背に素敵なシルエット
鳥達に落し物をされたら困るから
そそくさと退散
最後にまだ松脂が香る新鮮なまつぼっくりをひとつ
ないしょで失敬してきちゃった
私まつぼっくり大好きなの!
今晩ホテルのベッドサイドに置くんだ
渋く美しいお庭に心が澄んだおさんぽ
皆さんにもおすそわけです
***希良***