10日目

 

 

さーて、いよいよ、父も母も病院や施設に入り、本格的に、遠距離見守り介護が

スタート!

私は、東京で働きながら、週末に合わせて手続きや施設への引っ越しで必要ならば関西の両親の元へ

週に1回だけなのか、少ないなーと思われますか?

 

遠距離介護の場合、その週末の2日間で、全てのミッションをクリアする必要があり、

日曜の帰りの新幹線ではくたくたに

 

なんせ、土曜日の朝は5時起きで、6時に品川から新幹線に乗り、9時には関西の施設か病院に入り、

両親の検査の付き添いや用事を済ませ、一旦、実家に戻り、必要なものを持ち、また施設に向かい・・

 

そんなとき、起こってくるのが、姉妹2名の負担の不平等問題ムキーです!!

 

私は、東京で働くおひとり様。体力もあります

 

一方、妹は3人の成人した子供をもつ専業主婦

家庭内の事情で、うつ気味で、体力は猛烈になく、家庭もあるから関西に行けないと、

戦力外

 

 

その場合、すわっ、親が倒れた、病院に急遽手続きや引っ越しに向かわないと

いけない緊急事態。両親ぞれぞれに合う施設を10件近く下見して(病状が違う

ので、一緒に入ることはできなかった)。施設と契約し、テレビやら衣類やら、

細々した生活品を買い足したり、運ばないといけないという、体力仕事は

全部、私の仕事になるわけですびっくり

その体力的にも、メンタル的にも負担たるや!私にも毎日の仕事があります

 

 

しかも、当時は、現場でそれほど姉が大変な思いしていることを他人事のように、

妹から感謝の言葉もなく、たまに、電話がかかってくると、もっと下見できたん

じゃないのー?とか今回の関西でかかった費用の明細と領収書を送れと、まるで、

監視官か、指示係になったかのような、

 

上から目線のえらそうなものの言いようったらムキームキー!!!

 

 

事件は、現場で起こっているんだよ!!

自分も少しは関西にきて、汗を書いてから言ってよと、

猛烈にむかつきます

 

本当に、偉そうで、なんど電話口で喧嘩したことか!!

なんで、妹に、詳細な費用の明細を急いで送らないとならないのか

しかも、文句や嫌味を言われながら

本当に、妹と組むのが、いやでいやで

しかし、私が勝手に決めるわけにはいかないのです

なぜなら、2人の親だから

 

一番、ひどいと思ったのは、父親の前立腺がんが進行し、毎日、尿管に管を

入れての生活もしんどい、前の薬の効果も薄れ、日に日に衰弱している時、

お医者さんに新薬を試してみるかと勧められた時のこと

 

強い副作用があるかもしれないけれど、効くかもしれない

試してみないとわからない

でも、このままの薬でも、弱る一方だと

 

弱りきった父親を目の前に、私の一存で決めるのはよくないので、

しぶしぶ妹に相談し、新薬を試すことで妹の了承を得ました

その間、何回、病院へ父を連れていき、検査に付き添い、介護したことか

 

結果、1週間、奇跡的に回復し、父親が会いたかった、父の妹6人を病室

に呼んで(父親は長男です)、一人ひとりに、長男の父から思い残すこと

やお願いなどを満足いくまで話すことができました

 

寝たきりだった父親が洋服に着替え、椅子に座り、

笑顔で威厳をもって、兄弟に最後に言い残したい

ことを伝えることができました

 

その1週間後、病状は一変し、かなり悪い状態に

 

その時の妹の言葉が忘れられません

 

「だから、私は反対だったのよー!お姉ちゃんが強引に進めるからしょうが

なく賛成したけれど、

 

お姉ちゃんのせいで、パパは寿命が縮まったわー

 

事件は、現場で起こっていて、弱る父親を目の前で見て、妹の了解も取って

決めたことを後出しじゃんけんのような発言に、絶縁したくなりました

 

その後、いろいろいろいろな介護の困難が、私と妹を襲うのですが、

妹も他人事ではすまなくなり、現地にきて、私の大変さを見て、少しづつ

少しづつ理解を示すようになり・・・

 

それは、介護が始まって1年以上たってからのことでした

 

 

#遠距離介護

#妹との意見の相違

#体力のある方が介護するしかない

#独り身の方が介護するしかない?

#家族の負担の不平等の話は必ず起こる

#話し合いと思いやりが大事