自民党総裁選は路線問題が争点となるだろう(中川秀直)
新報道2001の調査結果から次のことが読み解ける。
内閣支持率は、前回調査(8月16日)に比べて1・2ポイント減の25・2%、次の衆院選の民主党の投票先は、1・2ポイント増の9・8%。政権瓦解の青木の法則の指数は、内閣支持率1・2ポイント減、投票先支持率1・2ポイント増で、横ばいの35・0となった。いつ倒れてもおかしくない。
問題は、政権奪還すべき当の自民党の投票先が減少していることである。この間、領土問題を巡り、民主党の配慮外交の限界が露呈し、自民党に追い風が吹いているのに、である。
前回調査より2・8ポイント減の20・2%である。
民意の「政権の受け皿」としての期待は、同調査で56・2%の「期待する」を得た「橋下新党」に向かっている。
自民党が民意から「政権の受け皿」として期待され、政権奪還を期すには、民意のベクトルに沿うことが急務となる。必然的に、自民党総裁選は、大連立路線VS「橋下新党」連携路線との戦いになるだろう。
(8月26日記)
(参考)新報道2001の8月23日実施の世論調査の結果(数字は%、カッコ内は、前回8月16日調査結果)
【問1】あなたは次の衆院選でどの党の候補に投票したいですか。
民主党9・8(8・6) たちあがれ日本0・4(0・0)
自民党20・2(23・0) 新党改革0・0(0・0)
公明党3・8(2・2) 新党きづな0・0(0・0)
共産党1・2(2・2) 新党大地・真民主0・0(0・0)
社民党0・4(0・0) 国民の生活が第一1・2(1・6)
国民新党0・0(0・0) 無所属・その他5・4(6・6)
新党日本0・0(0・0) 棄権する3・8(3・6)
みんなの党4・4(3・0) まだ決めていない49・4(49・2)
【問2】あなたは野田内閣を支持しますか。
支持する25・2(26・4)
支持しない68・0(68・6)
その他・わからない6・8(5・0)
【問3】政府の「エネルギー・環境会議」は2030年前半の原発ゼロを目標とする方向で検討に入りましたが2030年代前半までに原発ゼロを実現することができると思いますか。
実現できると思う20・2
実現できないと思う76・8
その他・わからない3・0
【問4】先月、大飯原発が再稼働しました。今後の再稼働の扱いが焦点になる中、あなたは現在停止中の48基の原発について政府が安全性を」確認した場合、再稼働すべきだと思いますか。
再稼働すべき10・8
どちらかと言えば再稼働すべき23・8
どちらかと言えば再稼働すべきではない37・0
再稼働すべきではない25・6
その他・わからない2・8
【問5】大阪維新の会代表の橋下大阪市長が現職国会議員らと会合を重ねるなど次期衆院戦に向け「橋下新党」旗揚げへの動きが加速しています。あなたは「橋下新党」についてどう思いますか。
期待する56・2
期待しない39・2
その他・わからない4・6