自民党は民主党との大連立を選択してはいけない(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

自民党は民主党との大連立を選択してはいけない(中川秀直)



下記の産経・FNNの合同世論調査結果から次のことが読み解ける。

同調査の「今後の望ましい政権の枠組み」で、政界再編を経た後の既存の枠組みによらない政権47・4%、民主党と自民党が参加する大連立政権24・9%、自民党を中心とする政権13・9%、民主党を中心とする政権8・1%となっている。民主党を中心とする政権は、8・1%しかないのだから、次期衆院選で淘汰されるのは必至となる。

現状では、自民党が政権奪還を果たすには、「政界再編を経た後の既存の枠組みによらない政権」47・4%を取り込む以外にない。

同調査で、「大阪維新の会の国政進出に期待する」60・5%もある。この既成政党に失望している層を取り込む形で政権に復帰しなければならない。間違えても、民主党と自民党が参加する大連立政権(24・9%)を選択してはいけない。

谷垣総裁の決断を民意は注視している。

(7月17日記)


(参考)産経・FNNの合同世論調査(14,15日)の結果(数字は%、カッコ内は前回6月30,7月1日調査結果)

問 野田内閣を支持するか

支持する29・1(28・5) 支持しない60・9(61・9) 他10・0(9・6)

問 どの政党を最も支持しているか

民主党13・7(13・0) 自民党16・9(16・4) 国民の生活が第一3・7(-) 公明党2・6(4・8) みんなの党4・4(4・4) 共産党2・5(1・5) 社民党0・7(0・5) 新党きづな0・0(0・0) 国民新党0・5(0・1) 新党大地・真民主0・2(0・3) たちあがれ日本0・3(0・6) 新党改革0・0(0・0) その他の政党2・0(2・3) 支持する政党なし51・6(55・1) 他0・9(1・0)

問 野田政権への評価

≪首相の人柄≫
評価する57・0(58・8) 評価しない36・0(33・3) 他7・0(7・9)
≪首相の指導力≫
評価する20・3(19・9) 評価しない72・4(73・7) 他7・3(6・4)
≪景気・経済対策≫
評価する13・5(13・3) 評価しない79・4(79・0) 他7・1(7・7)
≪外交・安全保障政策≫
評価する14・9(15・1) 評価しない72・9(69・7) 他12・2(15・2)
≪大飯原発の再稼働≫
評価する38・3(-) 評価しない51・6(-) 他10・1(-)
≪TPP交渉への参加方針≫
評価する39・4(-) 評価しない41・3(-) 他19・3(-)
≪国民へのメッセージの発信≫
評価する21・1(24・7) 評価しない70・2(67・5) 他8・7(7・8)

問 消費税率を2段階で平成26年度に8%、27年度に10%に引き上げることに賛成か

賛成45・7(45・2) 反対50・2(50・1) 他4・1(4・7)

問 消費税率引き上げなどを柱とする社会保障と税の一体改革関連法案

≪消費税率引き上げ法案を今国会で成立させるべきだ≫
思う44・2(45・0) 思わない52・4(50・5) 他3・4(4・5)
≪野田首相の消費税率引き上げへの姿勢は評価できる≫
思う47・2(49・4) 思わない49・5(46・4) 他3・3(4・2)
≪民主党が次の総選挙で消費税率引き上げに反対する候補者を公認するのは矛盾する≫
思う74・6(-) 思わない18・7(-) 他6・7(-)

問 民主党を離党した小沢一郎氏らによる新党「国民の生活が第一」結成

≪小沢氏が代表の「国民の生活が第一」に期待する≫
期待する15・2(11・1) 期待しない82・1(86・7) 他2・7(2・2)
≪新党結成は国民の生活を第一に考えてのことだ≫
思う13・2(-) 思わない82・0(-) 他4・8(-)
≪小沢氏らと同様に、野田首相が政治生命をかける法案に反対票を投じた鳩山由紀夫元首相は離党すべきだ≫
思う72・7(-) 思わない17・2(-) 他10・1(-)

問 民主党が政権交代時のマニフェスト(政権公約)に書いていなかった「消費税率の引き上げ」を行うことについて、野党は衆議院の解散総選挙で国民に信を問うべきだと主張しているが

消費税率引き上げ関連法案が成立した後、できるだけ速やかに解散総選挙を行うべきだ 57・5(57・0)
消費税率引き上げ関連法案が成立したことを理由とした解散総選挙は必要ない 37・7(38・6)
他 4・8(4・4)

問 今後の望ましい政権の枠組み

民主党を中心とする政権8・1 自民党を中心とする政権13・9 民主党と自民党が参加する大連立政権24・9 政界再編を経たあとの既存の枠組みによらない政権47・4
他5・7

問 いま日本の首相にふさわしいのは誰か

枝野幸男4・7(3・7) 岡田克也5・4(5・3) 玄葉光一郎0・5(0・8) 仙谷由人0・4(0・3) 野田佳彦8・4(8・3) 細野豪志1・3(1・2) 前原誠司4・8(6・6) 他の与党議員1・1(1・1) 安倍晋三5・7(6・7) 石原伸晃4・1(4・2) 石破茂6・6(6・8) 谷垣禎一0・8(1・9) 町村信孝0・4(0・4) 小沢一郎3・6(3・6) 渡辺喜美3・6(2・6) 舛添要一1・7(1・3) 他の野党議員4・1(4・2) ふさわしい人はいない39・6(36・3) 他3・1(4・7)

問 今衆院選が行われるとしたら、比例代表でどの政党に投票したいか。

民主党20・3(18・8) 自民党24・5(26・6) 国民の生活が第一6・5(-)
公明党3・5(5・5) みんなの党8・3(9・4) 共産党4・2(3・2) 社民党1・2(0・7) 新党きづな0・0(0・2) 国民新党0・6(0・8) 新党大地・真民主0・3(0・6) たちあがれ日本0・7(1・1) 新党改革0・1(0・3) その他の政党19・6(21・1) 他10・2(11・7)

問 次の衆院選はいつ頃行うのが適切か。

秋までのできるだけ早い時期28・3(33・2) 秋以降、年内20・7(19・2) 来年前半8・7(5・8) 来夏の衆参ダブル選36・9(36・4) 他5・4(5・4)

問 9月に民主党代表選と自民党総裁選が予定される。次のことに期待するか。

≪民主党代表選で野田首相再選≫
期待する30・1 期待しない66・9 他3・0
≪自民党総裁選で谷垣総裁再選≫
期待する14・3 期待しない79・4 他6・3

問 新党を巡る動きなどについて
≪橋下徹大阪市長が率いる『大阪維新の会』が次の衆院選で、国政で影響力を持つような議席をとる≫
期待する60・5(63・7) 期待しない36・2(32・5) 他3・3(3・8)
≪石原慎太郎東京都知事を代表とする新党結成≫
期待する43・3(48・7) 期待しない53・1(47・3) 他3・6(4・0)

問 野田政権は尖閣諸島を国有化する方向で調整に乗り出した。国有化に賛成か。

賛成77・2 反対14・4 他8・4