ギリシャをみる英国フィナンシャル・タイムズの戦略的視点 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

ギリシャをみる英国フィナンシャル・タイムズの戦略的視点

秘書です。
「英国」の目線はやっぱりちがいますね!


ギリシャの目が東に向く恐れ
西側諸国が不安視するロシア、中国への急接近

2012.06.15(金) Financial Times
(2012年6月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35456

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選挙で勝つ可能性が高いのは、保守派の新民主主義党(ND)か、共産主義を起源とする新興勢力の急進左派連合(SYRIZA)だ。

 両党の思想的な背景は異なるものの、どちらもロシア、そしてロシアほどではなくとも中国との関係強化に関心を示していることから、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)内のギリシャのパートナー諸国の懸念を呼んでいる。
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SYRIZAのアレクシス・ツィプラス党首は2009年にベネズエラを訪問しており、その反米主義の世界観がギリシャ左派が代々抱く帝国主義への憎しみと重なるウゴ・チャベス大統領の信奉者だ。
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 一方のNDのアントニス・サマラス党首は1月にモスクワを訪問し、キリスト教正教派の仲間であるロシアとギリシャの文化的な絆を強調した。ロシアはギリシャのガス輸入の大半を供給しており、ロシア政府はキプロスに25億ユーロの低利融資を手配している。キプロスを率いるギリシャ系キプロス人の指導者たちは、トルコに対する警戒心を共有するギリシャ政府と親密だ。
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→通貨高・再分配なし・緊縮財政を強いると、結果的に戦略的利益を損ねることになる。ドイツはそのことを・・・?日本は・・・?