直近の世論調査について(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

直近の世論調査について(中川秀直)


下記の世論調査結果から次のことが読み解ける。

産経・FNN合同世論調査の「野党が消費税率引き上げ関連法案などに協力するのと引き換えに、野田首相が衆院解散を約束する『話し合い解散』は適切だ」に対して、思う34・5%、思わない58・1%となっている。

そして、同調査の「消費税率を2段階で平成26年度に8%、27年度に10%へ引き上げることに賛成か」の回答は、賛成が前回4月調査より4・1ポイント減の40・6%、反対が7・5ポイント増の56・1%である。

また、同調査の「野田政権は社会保障制度や景気回復条項などで自民党などの提案を受け入れ、今国会で法案を成立させるべきだ」に対して、思う51・0%、思わない40・1である。

ここから自民党に対する民意の期待が明らかとなる。自民党が衆議院解散だけを条件として政府案のまま増税法案を成立さえせることには約6割が反対である。

社会保障制度や景気回復条項などで自民党が対案を出してこの対案が成立することを約5割が賛成である。

社会保障制度や景気回復条項などで自民党が対案を出す。この対案を政府・与党が飲まないならば、衆議院解散に追い込み国民の信を問う。それが野党第1党の自民党の責務である。
(5月22日記)








(参考)産経・FNN合同世論調査(19,20日)の結果が発表された。(数字は%、カッコ内の数字は前回4月28,29日調査結果)



問 野田佳彦内閣を支持するか

支持する26・9(22・0) 支持しない62・1(60・8) 他11・0(17・2)



問 どの政党を最も支持しているか

民主党13・9(15・1) 自民党19・3(19・8) 公明党6・8(4・4) みんなの党4・8(4・8) 共産党2・3(2・0) 社民党0・8(0・7) 新党きづな0・0(0・0) 国民新党0・2(0・1) 新党大地・真民主0・1(0・2) たちあがれ日本0・7(0・9) 新党改革0・3(0・2) その他の政党2・2(1・1) 支持政党なし48・5(50・0) 他0・1(0・7)



問 野田政権への評価

≪首相の人柄≫

評価56・1(57・9) 評価しない34・6(30・6) 他9・3(11・5)

≪首相の指導力≫

評価14・8(14・8) 評価しない78・2(75・2) 他7・0(10・0)

≪景気・経済対策≫

評価11・8(12・5) 評価しない80・4(76・5) 他7・8(11・0)

≪外交・安全保障政策≫

評価16・3(10・2) 評価しない73・4(76・3) 他10・3(13・5)

≪国民へのメッセージの発信≫

評価21・9(-) 評価しない71・6(-) 他6・5(-)

≪TPP交渉への参加方針≫

評価29・0(37・5) 評価しない53・2(39・5) 他17・8(23・0)



問 消費税率を2段階で平成26年度に8%、27年度に10%へ引き上げることに賛成か

賛成40・6(44・7) 反対56・1(48・6) 他3・3(6・7)



問 消費税率引き上げ関連法案について、次の考え方は当てはまるか

≪野田政権は社会保障制度や景気回復条項などで自民党などの提案を受け入れ、今国会で法案を成立させるべきだ≫

思う51・0(51・0) 思わない40・1(39・3) 他8・9(9・7)

≪民主党は法案の採決で造反した議員を厳しく処分すべきだ≫

思う56・2(-) 思わない37・1(-) 他6・7(-)

≪野党が消費税率引き上げ関連法案などに協力するのと引き換えに、野田首相が衆院解散を約束する「話し合い解散」は適切だ≫

思う34・5(-) 思わない58・1(-) 他7・4(-)



問 参院で問責決議が可決された田中直紀防衛相と前田武志国土交通相が関係する国会の審議が事実上ストップしているが、両大臣を交代させない野田首相、交代を求めて審議に応じない野党、どちらにより責任があるか

野田首相52・8 野党38・7 他8・5



問 次の衆院選はいつ行うのが適切か

今年夏ごろ23・0 秋以降の年内24・3 来年前半7・1 来夏の衆参ダブル選41・4 他4・2



問 衆院選が今行われるとしたら、比例代表でどの政党に投票するか

民主党19・3 自民党27・9 公明党7・3 みんなの党10・3 共産党3・5 社民党1・2 新党きづな0・3 国民新党0・5 新党大地・真民主0・3 たちあがれ日本1・6 新党改革0・5 その他の政党16・9 他10・4



問 新党について

≪橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」が次の衆院選で、国政で影響力を持つような議席をとることに期待するか≫

期待する65・3(59・6) 期待しない32・0(35・5) 他2・7(4・9)

≪石原慎太郎東京都知事を代表とする新党に期待するか≫

期待する51・0(42・9) 期待しない44・6(51・5) 他4・4(5・6)

≪小沢一郎民主党元代表による新党結成に期待するか≫

期待する16・5(-) 期待しない80・3(-) 他3・2(-)



問 民主党の小沢元代表の政治資金問題をめぐる1審の無罪判決を不服として、検察官役の指定弁護士が控訴したことについて

≪控訴は理解できる≫

思う61・1(-) 思わない34・8(-) 他4・1(-)

≪民主党が小沢氏の党員資格停止処分を解除したのは適切だ≫

思う35・0(-) 思わない59・8(-) 他5・2(-)

≪小沢氏は9月の民主党代表選に立候補すべきだ≫

思う15・3(17・6) 思わない81・3(75・2) 他3・4(7・2)

≪小沢氏は国会で説明すべきだ≫

思う82・9(-) 思わない14・9(-) 他2・2(-)



問 全原発停止と夏の電力不足について

≪電気使用が制限された場合、経済面や安全面で悪影響が生じる≫

思う82・7 思わない15・5 他1・8

≪電力が不足するなら、安全が確認された原発は再稼働させてもよい≫

思う51・5 思わない43・6 他4・9

≪政府や電力会社が示す電力需給の見通しは信頼できる≫

思う18・6 思わない75・7 他5・7