中国政治に関する今朝の注目ニュース | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

中国政治に関する今朝の注目ニュース

秘書です。
中国政治に関するニュースです。
これは要注目です。


中国共産党が党大会延期を検討、権力闘争激化の観測も
2012年 05月 9日 06:39 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84706W20120508?sp=true

[北京 9日 ロイター] 中国共産党指導部は、秋に予定している第18回党大会の開催を数カ月延期することを真剣に検討している。関係筋3人が9日、明らかにした。

開催が延期になれば、指導部交代を控え内部の権力闘争が激化しているとの観測が強まる公算が大きい。

関係筋によると、これまで9月か10月を予定していた党大会を11月から1月の間に開催する方向で検討している。党大会で発表される新指導部の移行期間を短縮することが主な目的だという。

新指導部体制が始まるのは来年3月で、党大会を延期すれば移行期間はこれまでの最大6カ月から2─4カ月に短縮される。

また別の関係筋は、開催を延期すれば、共産党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会の規模をめぐり、さらに議論する時間が確保できると明らかにした。

胡錦濤国家主席の勢力は9人で構成される常務委員会を7人に減らしたい意向だが、11人への拡大を求める声も上がるなど、意見が対立している。

関係筋は「第18回党大会の準備は完了していない。(共産党は)冬まで延期することを検討している」と述べた。

中国の政治学者Liu Junning氏は、党大会が延期された場合、薄煕来氏失脚の事後処理について党が決定する必要があるためとの見方を示した。

薄氏は指導部入りが有力視されていたが、英国人ニール・ヘイウッド氏殺害の容疑者として妻の谷開来氏が浮上した前月、重慶市共産党委員会書記に続き、党中央の職である政治局員、中央委員からも職を解かれた。

薄氏の政治生命が事実上断たれたことで、常務委員会入りを目指す内部抗争が激化しており、綿密に練られた中国の指導部交代プロセスに誤算が生じているとみられる。

そのため薄氏事件に続いて党大会が延期される事態となれば、中国政界に狂いはないとみていた金融市場に一段と懸念が広がる恐れもある。

国務院新聞弁公室および共産党の広報部はコメントを拒否した。


→関連してこのニュースにも注目。


中国、左右サイトを次々閉鎖…党内分裂を警戒
(2012年5月9日07時48分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120509-OYT1T00135.htm

 【北京=加藤隆則、大木聖馬】毛沢東時代を回顧する「紅歌(革命歌)」を奨励するなどの左派的手法を取り入れた薄煕来ボーシーライ前重慶市党委書記の失脚で、中国の胡錦濤フージンタオ政権は、左右のイデオロギー対立が党内分裂につながることを警戒し、関連サイトの閉鎖に乗り出している。



 盲目の人権活動家、陳光誠氏を支持する勢力は、ネットでの言論活動を活発化させており、言論統制は一層強化されている。

 ◆薄氏事件余波◆

 ネットでは薄氏を批判する温家宝ウェンジアバオ首相の辞任説も流布。党高級幹部子女グループ「太子党」の薄氏支持派が、胡・温コンビに反撃を仕掛けているとの見方が強く、胡氏は7日以降、各地の党幹部を北京に集め、安定団結に向けた話し合いを続けている模様だ。

 中国では、改革・開放政策を批判し、計画経済を支持する保守思想は左派、市場主義による改革を主張し、西側の民主主義に近い立場は右派と大別される。

 胡氏は3月、薄氏の市党委書記解任後、「党の団結」をアピールする宣伝工作を強化。薄氏を礼賛していた「烏有之郷」や「毛沢東旗幟ネット」など左派の代表的サイトを封鎖する一方、右派の「中国選挙・統治ネット」や「共識ネット」、自由主義的な論調で知られる「天則経済研究所」のサイトも閉鎖、または一時閉鎖した。

 多数のフォロワー(読者)を持つ右派著名人の微博(中国版ツイッター)も相次ぎ封鎖され、中国メディア記者は「左派劣勢で右派が活気づき、逆に左右の亀裂を深めることを警戒したため」と分析する。陳氏の写真を掲載しただけで閉じられた人気微博もある。

 当局が神経質になるのも、胡政権が貧富格差の拡大や腐敗を放置しているとの批判は根強く、「等しく貧しかった」毛沢東時代への回顧を求める左派が、既得権益からはじかれた低所得者層などから支持を受けているためだ。「薄氏1人の失脚で左派の思想が退潮するとは言えない」(党関係者)のも事実だ。