ギリシャは総選挙の結果次第でユーロ圏離脱も？←強すぎて少なすぎて再分配力なき円への教訓如何？

秘書です。

金融と通貨は共通で財政は自主的というところに問題の根幹があるとの認識のもと、ギリシャの財政も共有ルールでいけ、というのが現在の路線なのでしょう。

しかし、通貨の側面からみると、通貨は再分配を続ける決心が及ぶ範囲でしか共有できません。ギリシャで問われているのは、ドイツの再分配への決心でもあります。ドイツにその決心はどうもないようだということであれば、ギリシャのユーロ圏離脱はある意味で合理的な結果で、ギリシャ問題はユーロ圏離脱、独自通貨復活による対ユーロ減価で調整されることになるでしょう。

ユーロに参加していない英国、スウェーデンこそ、ギリシャが学ぶべき国なのでは？

ギリシャがそうなったとき、地域社会にとって強すぎる円、量が少なすぎる円、再分配の力がなくなった円への教訓は？


6日のギリシャ総選挙、結果次第ではユーロ圏離脱も＝与党党首
2012年 05月 5日 08:24 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84301L20120504

［４日　ロイター］　ギリシャ最大与党である全ギリシャ社会主義運動（ＰＡＳＯＫ）のベニゼロス党首（前財務相）は４日、総選挙を６日に控えた最後の演説で、選挙の結果次第ではギリシャがユーロ圏離脱を余儀なくされる恐れがあると訴え、有権者の支持を仰いだ。

ベニゼロス党首は「ギリシャ国民は６日、運命の岐路に立つ」とし、「ギリシャが欧州、かつユーロ圏にとどまるのか、もしくは国家を破たんさせ、国民を深刻な貧困に陥れるかは、６日に決定される」と述べた。

ドイツのショイブレ財務相はこの日、次期ギリシャ政権は、同国政府が欧州連合（ＥＵ）・国際通貨基金（ＩＭＦ）に対し履行を確約した支援条件を順守しなければならないとし、「（総選挙で）過半数票を獲得した政党がこれまでの合意事項を順守しなければ、同国はその結果責任を負うことになる」と警告した。

ただ、緊縮財政措置を盛り込んだ第２次支援を支持しているのは、与党２大政党のＰＡＳＯＫと新民主主義党（ＮＤ）のみ。第２次支援の受け入れをめぐり、同２党への支持は低迷しており、２党のみによる新連立政権の樹立を危ぶ声も聞かれる。他の小規模政党が緊縮措置に反対する国民の票を取り込み、躍進する可能性もある。

ＰＡＳＯＫは今回の総選で、前回２００９年の選挙で獲得した議席数の半分も確保できないとみられている。