輿石さんは、野党時代、総理問責について何と言っていたのか? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

輿石さんは、野党時代、総理問責について何と言っていたのか?

秘書です。
問責のあり方が問い直される。
そうですね。
2008年、2009年の民主党野党時代の問責に対する自己批判からはじめましょう。


輿石幹事長「問責のあり方問い直される」
2012.4.20 12:10 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120420/plc12042012120018-n1.htm
 民主党の輿石東幹事長は20日午前、田中直紀防衛相と前田武志国土交通相に対する問責決議可決を受け「残念だが、これを機会に参院のあり方、問責決議とは一体どういうものかが問い直される」と国会内で記者団に語った。
 田中、前田両氏の交代については「毛頭ない」と否定。自民党が国会審議を拒否しても審議を進める方針については「変えない」と述べた。

→輿石さんは、野党時代、総理問責について何と言っていたのか?

参 - 本会議 - 平成20年01月22日

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 さて、間もなく始まる租税特別措置法の審議などで、もし与党側が今期通常国会においても再び参議院をないがしろにするようなことがあれば、私たちは総理大臣の問責決議案の提出も辞さない覚悟であることをこの通常国会の冒頭においてあらかじめ明らかにしておきたいと思います。
 国政において総理大臣の問責決議は極めて重いものであります。それを総理が適切に受け止めるならば、自ら総辞職するか又は衆議院の解散を行わざるを得ないと思われます。したがって、私たち参議院はそれだけの責任を考えて総理の問責決議を行わなければなりません。しかし、その一方で、私たち参議院も、直近の民意を反映しているという国民に対する責任もあるのであります。
 もちろん、私たちは、政府・与党と意見が異なれば何でも反対し、総理の問責決議案を提出しようとは考えておりません。
 その条件は、一つには国民生活にかかわる大きなテーマであること、二つには与党との対立について十分な国会の場で議論し、問題点が明らかにされていることなどであります。そして、できる修正は折り合いますが、それでもなおかつ政府が無理押ししてくるならば、そのとき私たちは国民の民意を受けて重大な決意をしなければなりません。それが参議院第一党の責務であると考えます

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→この総理問責についての輿石原則は、変わったのか、変わっていないのか?

参 - 本会議 - 平成20年06月11日

○輿石東君 私は、民主党・新緑風会・国民新・日本、社会民主党・護憲連合の二会派を代表し、ただいま議題となりました内閣総理大臣福田康夫君に対する問責決議案について、提案の趣旨を御説明申し上げます。
 まず、決議案を朗読します。
  本院は、内閣総理大臣福田康夫君を問責する。
   右決議する。
 福田総理、あなたは、昨年の九月二十五日、政権をほうり出した安倍前総理に替わって第九十一代内閣総理大臣に就任しました。自民党内のほとんどの派閥の支持を受け、マスコミ各社の世論調査の支持率も軒並み六〇%を超えるという一見順風満帆のスタートでした。
 しかし、内閣発足から九か月、調査のたびに内閣支持率は下がり続け、最近では二〇%を割り込み、今や政権は危険水域に入ったと言われています。どうしてここまで支持率が低下したのか、その理由を総理は真剣にお考えになったことがあるでしょうか。
 この通常国会の冒頭、私は代表質問の中で、福田総理にあらかじめ申し上げておいたことがあります。十四年ぶりに越年、年越し延長までした臨時国会では、新給油法案を衆議院の三分の二で再可決し、成立させましたが、今後も再可決を使うつもりがおありなのか。与党側が通常国会においても再び参議院をないがしろにするようなことがあれば、私たちは総理大臣問責決議案の提出も辞さない覚悟であると。
 また、このようにも申し上げました。国政において総理大臣の問責決議案は極めて重いものであり、私たち参議院はそれだけの責任を考えて総理の問責決議を行わなければならない。したがって、総理に対する問責決議案を行う条件は、一つには、国民生活にかかわる大きなテーマであること。二つには、与党との対立について十分国会の場で議論し、問題点が明らかにされていることであり、できる修正は折り合うが、政府が無理押ししてくるならば、そのときは重大な決意をすると。覚えておいででしょうか。今がまさにそのときであります
 以下、具体的に問責決議案を提出するに至った理由を説明いたします。
 問責の第一の理由は、参議院を軽視する福田総理の姿勢であります。
 昨年七月の選挙の結果、参議院では私たちの会派が最大会派となり、野党が議席の過半数を占めました。衆議院では与党が三分の二の議席を占めていますが、これは三年前の九月、郵政民営化一点に絞った公約で小泉元総理が獲得した議席にすぎません。国民の直近の支持は私たち野党に移ったのであります。
 このようなねじれ国会と言われる状況の下では、どうしても賛成できない点では反対するが、十分に議論をし、折り合いが付くところでは折り合うことが必要であります。このような考えに基づき、私たち野党も、国家公務員制度改革基本法を始め何本かの政府提出法案については、与野党とも修正案を取りまとめ、成立させてきたのであります。
 しかるに、ガソリン税等、道路特定財源に関する税制関連法案については、参議院が審議を続けていたにもかかわらず、衆議院でみなし否決の上、またもや再可決。そして、日銀総裁人事をめぐっても、福田総理は財務省OBの任命にこだわり続け、二十日間近い空白を生じさせました。
 福田総理は、自公政権は、参議院が変わったことの意味が理解できなかったということであります。衆参共に多数を持っていたときと同じ意識で、同じ対応を続けるという信じられない政権運営をしている。それが今の国会の実情であります。
 問責の第二の理由は、国民の生活実感を理解せず、人任せにしている総理の姿勢そのものであります。
 どんな政策を実行し、どんな国をつくるのか。福田総理は、国民に向かってビジョンや決意を何も語ることなしに、官僚の言うがままにこの九か月を過ごしてきたのであります。
 消えた年金問題の処理は、安倍内閣が私たち民主党の提案を無視した結果、いまだに二千万件が不明な状況にあります。また、大きな批判と混乱をもたらしている後期高齢者医療制度に至っては、小泉内閣のときに自公両党により強行採決されたものであります。厚生労働委員会におけるあのときのひどい有様をニュースの映像で覚えておられる国民の皆様は多いことでありましょう。
 このように、福田総理は、小泉、安倍内閣の負の遺産を引き継いだのですが、こうした負の遺産を一掃するという決意も熱意も総理にはないのであります。
 自公政権だから、やはり無理なのでしょう。医療の崩壊、生活保護等のセーフティーネットのカット、拡大する貧富の差、これらを解決するには、トータルとして本当に安心できる社会保障政策を確立するための政治の組替えが必要であります。加えて、防衛省や国土交通省、財務省を始め、種々の官僚機構、政治家と企業との癒着や税金の無駄遣いなどが次々と明らかになり、もはや政権交代がなければこのような負の遺産や癒着を断ち切ることはできません。
 したがって、この問責決議案は、直接的には総理に辞職を求めるものでありますが、むしろ我々が求めるのは解散・総選挙であります。
 歴代の総理は解散権を振り回し、政治的な求心力を保持してまいりました。ところが、あなたは絶対に解散しないことで求心力を得ようとする、非常に不思議な総理です。来年の任期満了まで総理を続けるおつもりなのでしょうか。
 今こそ、子供たちに夢を、青年が希望を、そしてお年寄りが安心できる仕組みをこの国はつくっていかなければなりません。今、福田総理に必要なのは、安全で安心な生活や地域を取り戻すために、一日も早い解散・総選挙を決断されることであります。
 何とぞ、本決議案に対して、良識のある議員の方々、明日の日本のために、それぞれの立場を乗り越えて、勇気を持って御賛同賜りますよう訴えて、趣旨説明といたします。(拍手)
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参 - 本会議 - 平成21年07月14日

○輿石東君 私は、民主党・新緑風会・国民新・日本、日本共産党、社会民主党・護憲連合の三会派を代表し、ただいま議題となりました内閣総理大臣麻生太郎君に対する問責決議案について、提案の趣旨を御説明申し上げます。
 まず、決議案を朗読します。
  本院は、内閣総理大臣麻生太郎君を問責する。
   右決議する。
 麻生総理、あなたは、東京都議会議員選挙の結果をどう受け止められておられますか。あなたは、地方選挙と国政選挙とは別物だと言い続けてきましたが、今回の選挙は単なる地方選挙ではありません。その証拠に、あなたは自ら都議選のすべての自民党候補者の事務所に足を運ぶなど、歴代総理大臣としては異例の応援を行ったところであります。
 にもかかわらず、自民党は都議選において歴史的な大敗を喫しました。この敗北の意味するところは何か、そしてその責任はだれにあるのか、あなたが一番よく分かっていると思います。幾らあなたが目を閉じ、耳をふさごうとも、政権交代を求める国民の意思に逆らうことはできません。
 私は決断した。国会の冒頭、堂々と私と我が自民党の政策を小沢代表にぶつけ、その賛否をただした上で国民に信を問おうと思う。
 これは、去年の秋、就任早々のあなたが月刊誌に投稿した論文の書き出しであります。しかし、あなたは、この事実上の解散宣言をよそに、ずるずると現在まで衆議院の解散を先延ばしにしてきたのであります。
 解散しない理由として、あなたは、突然起こったアメリカ発世界的経済危機への取組を優先する、政局より政策だと言い訳をしてきましたが、本当のところは、メディアの世論調査の結果が思わしくなく、選挙に自信が持てなくなったからでしょう。もしあのとき、あなたがこの論文どおり解散していたならば、今ごろは国民に信任を受けた総理が真に国民のための大胆な政権運営を行っていたはずであります。
 綸言汗のごとしという言葉があります。一度言ったことは必ずやる、やれないことは言わないというのが最高権力者として総理が取るべき当然の態度であります。しかし総理、あなたの場合、定額給付金、厚生労働省の分割、そして最近の党役員人事をめぐるごたごたに至るまで、言動がぶれにぶれ続けた十か月であったと思います。特に、不透明なかんぽの宿売却をめぐる日本郵政の社長人事問題では指導力不足を天下にさらけ出しました。この点だけでも、遺憾ながら、麻生総理、私たちはあなたに対し、総理失格の烙印を押さざるを得ないのであります。
 こうして解散を延ばす間に、麻生総理、あなたは何をやってきたのでしょう。百年に一度の経済危機への対策と言いながら、不要不急の政策のオンパレードでありました。
 例えば、採算が合わないと言っていったんは凍結された道路建設も復活しました。また、官営漫画喫茶とやゆされるアニメの殿堂に至っては、なぜそのお金で生活保護の母子加算を復活させないのかなどと強い批判を受けました。極め付けは、さきの補正予算で総額四兆三千億円、四十六もの基金をつくり、今後数年にわたって使い続けようとしていることであります。
 要するに、その内実は、税金を使っての選挙目当ての壮大なばらまき以外の何物でもありません。
 すなわち、幾ら総理がその経済効果を強調したり政府が景気の底打ち宣言をしてみても、日銀はいまだ慎重姿勢を崩しておりません。わずか八か月の間に本予算と補正予算合わせて四回も編成し、総事業規模が百三十兆円を超える過去最大の経済対策の効果で一時は一万円を超えるのも時間の問題と見られていました平均株価も、このところずるずると下落し九千円台の前半で低迷するなど、再び景気の先行きに不安が広がっております。
 その一方で、小泉改革で大幅に増加した非正規労働者は去年の九月から今年三月までの半年間に十五万八千人も解雇され、またこの五月の有効求人倍率はついに〇・四四倍と過去最悪を更新するなど、福祉や失業者への対策の効果も極めて限定的であるとうかがわれます。
 しかも、かつて世界一の借金王を自称した小渕元総理のお株を奪うような国債の大増発で、結局、今年度一般会計予算の歳入は税収よりも借金の方が多いという異常事態となりそうであります。
 こうした借金への批判をかわすために、景気回復を前提に政府・与党は三年後の増税を打ち出しました。政府の借金のツケを国民に回そうというわけであります。そこには無駄遣いを減らし国民の負担を少しでも減らそうという考えなどみじんも見当たりません。
 その一方で、麻生総理の耳には国民の苦しみの声が全く届いていないようであります。参議院選挙での与党の大敗の原因となった年金問題を始め、医師不足、介護労働者の待遇改善など国民の生活を守る政策は次々と後回しになり、地方分権も遅々として進んでおりません。
 とりわけ、百年安心と胸を張った年金制度は、公約である将来にわたる現役世代の五〇%以上の給付が到底無理であることも明らかになりました。地方から鋭い批判が出た国の直轄事業の地方負担金をどうするか、いまだにはっきりとした姿勢は示されておりません。
 また、総理は、外交を得意分野だといって、国内の混乱をしり目に頻繁に海外に出かけ、麻生外交なるものを行ってまいりました。しかし、その結果はどうだったでしょう。
 今最も緊迫している北朝鮮との関係で、拉致と核の二つの問題について何の成果も上がっておりません。
 先日、あなたはイタリアで開かれたサミットに出席しました。しかし、ロシアとの間で期待された北方領土問題の進展もなく、オバマ大統領とは、会談とは名ばかりで、実態は打合せ程度であったと伝えられておるところであります。
 また、サミットへの出発は、総理、あなたの念願であったとも聞いております。そして、あなたが抜てきしたお友達閣僚も、中川前財務大臣、かんぽの宿問題の鳩山前総務大臣と、次々に閣外へ去っていった今、麻生総理にとってなすべきことはただ一つ、それは、この十か月、あなたが迷い続け、言い続けてきた、御自分の手で衆議院を解散するということであります。
 報道によれば、あなたは、来週中に衆議院を解散し、八月三十日を投票日とすることで与党と合意したとも伝えられております。しかし、これでは、任期満了での解散と余り変わらず、国民は意思を表明する機会を更に一か月半も待たされることになります。
 また、自民党の中には、あなたでは選挙にはならないとし、またぞろ麻生降ろしの風が吹き荒れそうな気配もあります。そして、もしあなたがこれに屈し辞職した場合、国民はまた不毛な自民党の新しい総裁選びに付き合わされることになるのであります。
 自公政権がこの四年間、総選挙で国民の信を問わないまま、三代にわたって総理のいすをたらい回しにしてきたことに国民はあきれ果てております。ましてや、衆議院議員の任期切れ直前となった今、四たび顔を替えて選挙に当たろうとするのは、国民への背信以外何物でもありません。
 これに屈してはなりません。あなたは何のために総理大臣の座におられるのか、よく考えていただきたい。ここで総辞職し、自らの手で国民の審判を仰ぐことをあきらめるのは、あなたがこれまでやってきたことを自らすべて否定するのに等しいのであります。堂々と自らの手で解散し、あなたがこの一年足らずの間にやってきたことの審判を受けるべきであります。その責任をだれか別の人間に押し付けて逃げるのは潔い態度とは言えません。
 もう一度思い出していただきたいのであります。麻生はやり抜くと言われたことであります。衆議院を解散すること、それが麻生総理、あなたに与えられた最後の仕事なのであります。解散だけは自らやり抜いてほしいものであります。
 重ねて、麻生総理に対し、直ちに衆議院を解散されることを求め、問責決議案の趣旨説明を終わります。(拍手)
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