自民党は覇道的政権運営にどう対峙するのか(中川秀直)
今日の産経新聞に、「政府・民主党と野党・自民党のチキンレースが始まった。田中直紀防衛相と前田武志国土交通相の問責問題は、野田佳彦首相がいつまで問責大臣を守り続けるのか、谷垣禎一総裁がどこまで国会ボイコット路線を貫けるのか、という我慢比べの様相だ。」と書いてある。
このような政府・民主党と野党・自民党のチキンレースは、国民の見たくない姿であり、メディアの批判が集中する。そして、問責を受けた閣僚の問題から焦点がそれてしまうことになるだろう。
野田政権の政局運営は、一方で党首会談があったとの情報リークをしつつ、他方で、強引に消費税法案を審議入りさせ、世論の批判を自民党に向けて腰砕けにさせようとする点に特徴がある。覇道政治である。
たぶん、増税法案を審議入りさせれば、自民党内から審議に応ずるべきだとの声が上がり、閣僚更迭や内閣改造なしに、なしくずし的に国会は正常化すると計算していることだろう。
こうした覇道的な政局運営に対して、自民党は、まだ、基本的には信頼できるとして、話し合い増税を基本路線とするのだろうか。
消費増税法案の審議入り前に、解散か、総辞職せよとの高まる民意に自民党がそうことができるかどうか、決心が問われることになるだろう。
(4月20日記)
このような政府・民主党と野党・自民党のチキンレースは、国民の見たくない姿であり、メディアの批判が集中する。そして、問責を受けた閣僚の問題から焦点がそれてしまうことになるだろう。
野田政権の政局運営は、一方で党首会談があったとの情報リークをしつつ、他方で、強引に消費税法案を審議入りさせ、世論の批判を自民党に向けて腰砕けにさせようとする点に特徴がある。覇道政治である。
たぶん、増税法案を審議入りさせれば、自民党内から審議に応ずるべきだとの声が上がり、閣僚更迭や内閣改造なしに、なしくずし的に国会は正常化すると計算していることだろう。
こうした覇道的な政局運営に対して、自民党は、まだ、基本的には信頼できるとして、話し合い増税を基本路線とするのだろうか。
消費増税法案の審議入り前に、解散か、総辞職せよとの高まる民意に自民党がそうことができるかどうか、決心が問われることになるだろう。
(4月20日記)