古川経財相は「物価めど」早期実現へ手段検討をといいますが日銀はしないでしょう | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

古川経財相は「物価めど」早期実現へ手段検討をといいますが日銀はしないでしょう

秘書です。
古川大臣、その通り!
でもね・・・


古川経財相:「物価めど」早期実現へ手段検討を-日銀金融政策
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M2R9IH6KLVR401.html

  4月20日(ブルームバーグ):古川元久経済財政相は20日午前の閣議後会見で、デフレ脱却が政府と日本銀行の最優先の課題だとした上で、日銀が掲げる中長期的な物価安定のめどの早期実現へ向け、日銀の責任で手段を検討するよう政府として期待すると述べた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、同相が日銀はより償還期間の長い国債を購入することが可能だと述べたことについては、個人的な考えで政府の要望ではないと語った。

→19日付けの白川日銀総裁ワシントン講演にいわく、


「いずれにせよ、潜在成長率の緩やかな低下は将来所得の予想を引き下げ、支出を減少させることを通じて、緩やかなデフレの大きな原因となっている。日本銀行はデフレからの脱却のために強力な金融緩和を行っているが、デフレからの脱却にはそうした努力に加えて、成長力強化に向けた努力が不可欠
である。」

【講演】日米の経済関係:互いに何を学ぶことができるか
在米国日本大使館広報文化センター(JICC)における講演の邦訳
日本銀行総裁 白川 方明
2012年4月19日
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2012/ko120420a.htm/

→つまり、日銀はやることやってるけど、デフレの原因は他にあるから無理ですよ、ということ。いくら期待しても無理です。できませんといっているのですから。



償還期間の長い国債の買い入れ、ひとつの考え方=金融緩和手段で古川経済財政担当相
2012年 04月 20日 11:07 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPT9E8EM05A20120420
 [東京 20日 ロイター] 古川元久経済財政担当相は20日、閣議後の会見で、追加緩和の手段として、償還期間の長い国債の買い入れもひとつの考え方としてあり得るとの認識を示した。金融政策については、日銀が事実上の目標に掲げる物価上昇率1%メドの早期実現に向け、「日銀の責任で、手段を検討してもらることを期待したい」と語った。

 与野党内で浮上している日銀法改正については、政府として検討している事実はないとした。


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→古川大臣がそれを個人的見解といってしまったら、日銀は検討しないでしょう。日銀には手段の独立性があるから、政府は期待するとしかいえないし、日銀は期待されてもやらない。

→日銀法を改正して、政府と日銀が目標を共有してその実現についての責任を共有すべきですね。

→くれぐれも、「日銀法改正阻止=日銀という組織防衛」のための偽装的な金融緩和をして、ほら、金融緩和は効かないじゃないですか、というキャンペーンをすることのないように!