民主党内政局のための適材適所人事をやってしまったことが根本的な原因(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

民主党内政局のための適材適所人事をやってしまったことが根本的な原因(中川秀直)


田中直紀防衛相と前田武志国土交通相に対する問責決議案を自民党などが参院に提出した。多数を占める野党の賛成で可決されるだろう。

内閣が発足して7カ月半の間に、4閣僚が問責されることになる。そのうちの3人は参院議員であり、いずれも、輿石幹事長が参院枠で送り込んだ人材である。

国難の中で、国民のための適材適所ではなく、民主党内政局のための適材適所人事をやってしまったことが根本的な原因である。

今野民主党政権をみていると、政策は官僚丸投げ、閣僚は党内政局最優先の派閥均衡人事でその分野の素人大臣という、小泉政権よりはるか以前の遠い昔の「古い自民党」時代の再現ドラマを見ているようだ。

2009年の政権交代の結果、小泉政権で打ち破った「古い自民党」が民主党という表紙にくるまれて政権の座に戻ってきたのだ。事実、野田内閣で問責対象となる4閣僚は、みな国又は地方の「古い自民党」に居た経験を持つ。そんなことを国民は期待していたのではないはずだ。民主党政権はそんな人を「古い自民党」体質を復活させてしまったのだから、内閣支持率は急落し20%台割れになるだろう。

自民党がやるべきことは「新しい自民党」としての旗頭を鮮明にすることである。
(4月19日記)