空自地上部隊・海自電子偵察機がミサイル発射情報をつかんでいた!→官房長官会見との矛盾? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

空自地上部隊・海自電子偵察機がミサイル発射情報をつかんでいた!→官房長官会見との矛盾?

秘書です。
今朝のテレ朝系のモーニングバードでもとりあげられていましたが、日本も電子偵察機や空自地上部隊がミサイル発射情報をキャッチしていた!



「伝達遅れ」に新事実 政府が独自発射情報も封印
(04/18 11:47)テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220418011.html

北朝鮮のミサイル発射の情報が遅れた問題で、政府はアメリカの早期警戒衛星の一報だけで、その確認に手間取ったと説明していました。しかし、13日午前7時40分ごろに発射されたミサイルを海上自衛隊の電子偵察機「EP3」などがその2分後にキャッチしていて、その後、爆発したミサイルの一部を10分間にわたって追跡していたことがANNの取材で明らかになりました。この情報は、速やかに野田総理大臣や藤村官房長官にも報告がされていたとみられます

 関係者によりますと、アメリカの早期警戒衛星がミサイルの発射情報をキャッチしたのは午前7時40分。その2分後の42分すぎには、海上自衛隊の電子偵察機のEP3なども発射情報をつかみました。また、爆発したミサイルの一部を10分間にわたって追跡していて、これらの情報は福岡県内の施設を通じて防衛省や総理官邸にももたらされました。さらに、この時点でアメリカのイージス艦も発射情報を日本側に伝えていて、政府は合わせて3つの情報を得ていました。ただ、ミサイルが想定外に早く爆発したことなどから、日本のイージス艦や国内の最新式のレーダーは全く観測できませんでした。このため、総理官邸は、Jアラートによる自治体などへの情報発信を行いませんでした。政府が独自に発射情報をつかんでいたにもかかわらず、国民への情報発信に生かせなかっただけでなく、国会などでの経緯の説明でも食い違いがあり、改めて政府の対応が問われることになりそうです


空自地上部隊が電波を探知 自前の情報生かせず
2012.4.19 01:30 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120419/plc12041901300002-n1.htm

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射で国民への情報公表が遅れた問題で、航空自衛隊の地上部隊が発射直後にミサイルの発信する電波を探知していたことが18日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。海上自衛隊の電子偵察機EP3も電波を探知し、これらの情報は即座に防衛省の中央指揮所に伝達されたが、生かされることはなかった

 弾道ミサイル発射実験では、地上基地でミサイルの航跡や性能を捕捉するため、ミサイルから位置情報を知らせる電波「テレメトリー」が発せられる。北朝鮮が13日に発射した弾道ミサイルもテレメトリーを発信していた。

 空自の地上部隊は発射直後からこのテレメトリーを探知。政府高官は「複数の地上電波測定装置が探知に成功した」と証言する

 空自では、北朝鮮と中国への対処能力の強化策として、九州と沖縄で新型の地上電波測定装置導入を進め、脊振山(佐賀県)と宮古島(沖縄県)に配備済み。この2カ所でも北朝鮮のミサイルの発するテレメトリーを探知したという。

 また、日本海や東シナ海の上空を飛行していた海自のEP3も発射直後にテレメトリーを探知していた。

 ミサイル防衛(MD)で統合任務部隊を編成した海・空自とも独自にミサイル発射を確認していたことになり、米軍の早期警戒衛星情報(SEW)とのダブルチェックも可能だった

ところが、政府は、海自のイージス艦と空自の地上レーダーによる発射探知に固執したこともあり、この情報は生かされず、発射情報公表は大幅に遅れた。しかも政府はテレメトリーの探知情報があったことを一切公表しなかった

 野田佳彦首相は18日の衆院予算委員会で「国民への情報伝達のプロセスには改善すべき点があった」と不手際を認めた。藤村修官房長官は記者会見でEP3の探知情報が官邸に伝達されたとの報道について「事実無根だ。抗議する」と述べた今後の検証作業では、これらの探知情報が、政府のどこまで伝達され、なぜ生かされなかったかが大きな焦点となる。

→官邸に情報が届いていた?

官房長官の会見の話、野田政権の国会答弁が根底から覆るのでは?この情報が事実ならば官房長官問責に発展するかもしれません。

だから、長官は事実無根と抗議していますね。

万一、政権維持のために政権中枢のミスを糊塗するために何らかの情報操作をしている、その結果、日本の国防のぜい弱性に対する周辺国の誤解が生まれて日本への挑発行為を生みかねない、という危機感から情報リークが行われているとすれば、こんな不幸なことはないですね。国防の手のうちはできるだけさらしたくないですから。

→民主党政権中枢のみなさん、ロシアがどう受け止めているか、ご参考まで。これは深刻ですよ。



北朝鮮のミサイル発射を巡る日本のスキャンダル
18.04.2012, 15:56 ロシアの声
http://japanese.ruvr.ru/2012_04_18/72147620/

日本政府は18日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のミサイル発射に関する国民への伝達が遅れたことを初めて公式に認めた。
日本の野田首相は議員への答弁で、情報伝達プロセスには改善すべき点があったと述べた。藤村官房長も不手際を認め、迅速に行動するべきだったとの見解を表した。

北朝鮮は13日、3段式のロケットを打ち上げた。ロケットは1分余り飛行した後、爆発した。ロケットの一部は韓国西方の黄海に落下した。打ち上げが順調に行われたならば、北朝鮮のロケットは打ち上げから10分後、2つのミサイル防衛システムが配備されていた石垣島の上空を通過していたはずだった。

 日本では、北朝鮮のミサイルが発射されてから約3分後にラジオやテレビなどで国民に情報が伝えられると約束されていたが、日本政府が公式に発表したのは発射から約45分後だった。

 日本政府は発表が遅れた理由として、米国から入手した情報を確認する必要があったと述べているが、日本独自の情報についての説明はなかった。多数の目標に対処できる米国のイージス・システムが搭載されている日本の3隻の巡洋艦も、ミサイル発射を探知できず、航空自衛隊のレーダーも課題を遂行できなかった。海上自衛隊の杉本海上幕僚長は、北朝鮮のミサイルの飛行時間がもっと長ければ探知できたはずだと説明した。

ロシアのエフスタフィエフ大将は、もし「考える時間が必要」ならば、ミサイル防衛システムが有効だと述べることは難しいと指摘し、次のように語っている。

「ロケットの命は短かった。日本の自衛隊員はこれが原因で探知できなかったと主張している。だが米国はミサイル発射から短時間で探知しており、常にそれを自慢している。恐らく日本ではイージス・システムとレーダーの制御に失敗したのではないだろか。」 


日本のロケット専門家らは、衛星情報を提供した米国の同僚に感謝しなければならない。北朝鮮のロケット打ち上げが成功していたならば、政府高官の謝罪や自衛隊が事実を認めるだけではすまなかったであろう。