政府・民主党は覇道路線のままで増税法案が成立すると思っているのか(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

政府・民主党は覇道路線のままで増税法案が成立すると思っているのか(中川秀直)

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ねじれ国会では、与野党合意がなければ政権運営ができない。

自民党は、震災後の日本の国難状況にかんがみ、また、2007年から2009年までのねじれ国会での経験に基づき、できる限りの与野党合意路線を歩んでいる。

そうした中で、問責決議を出すということは、与野党合意路線では対応することができない重大な問題があるからなのであって、政局的な観点だけでやっているわけではない。

もしも、自民党が政権党、民主党が野党で、自民党の閣僚が同じ問題を起したら、民主党はどうしただろうか。間違いなく問責決議を出していたはずである。与党であれ、野党であれ、政局的判断を抜きにして、同じ基準で判断して問題を解決していくべきである。

報道によれば、民主党内の一部に、問責決議案の可決で閣僚が辞任に追い込まれる悪循環を断ち切るために、世論が審議拒否する野党が悪いと思うか、問責は当然と見るか、賭けに出る考えのようだ。

このような覇道をとれば震災後の与野党合意路線は崩壊するだろう。

民主党は、与野党間において譲るべきは権力の側にある与党であるという、与党の責任と立場が分かっていないようだ。権力党としての本性をむき出しにする民主党の覇道路線は、世論から見放されることになるだろう。

それとも、政府・民主党が覇道路線を強行すれば、自民党が問責決議を無視する政府・民主党に屈服し、その上、増税法案にも賛成すると思っているのだろうか。
(4月18日記)