北ミサイル発射の公表遅れ問題の産経新聞の検証記事←マニュアル人間が危機対応する悲劇も | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

北ミサイル発射の公表遅れ問題の産経新聞の検証記事←マニュアル人間が危機対応する悲劇も

秘書です。
北ミサイル発射の公表遅れ問題の産経新聞の検証記事です。

田中直紀防衛相の判断能力の欠如が最大の原因
藤村修官房長官が田中氏と意思統一せず混乱を助長


国会がどう総括し、責任を問うか、ですね。


北ミサイル発射 公表遅れ検証 藤村・田中両氏が混乱原因
産経新聞 4月17日(火)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120417-00000079-san-pol
 ■探知・落下報告を放置、不用意に移動

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射で国民への情報公表が遅れた問題で、政府は16日、検証チームを設置し、初会合を開いた。これまでの調査により、田中直紀防衛相の判断能力の欠如が最大の原因だったことが判明。加えて藤村修官房長官が田中氏と意思統一せず混乱を助長したことも明らかになり、政権中枢の危機対応の「お粗末さ」がまたも浮き彫りになった。(半沢尚久)

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 政府が作成した時系列表によると、13日午前7時40分、防衛省はミサイル発射の熱源をとらえた米軍の早期警戒衛星情報(SEW)を受信した。

 7時50分、統合幕僚長が田中氏に「米軍が飛翔(ひしょう)体を探知したが、ロスト(失探)」と報告。8時0分には再び統幕副長が「7時40分、何らかの飛翔体が発射。洋上に落下したもよう」と報告した

 自衛隊のイージス艦と地上のレーダーは探知しておらず、探知可能高度まで上昇する前にミサイルが落下したことは明らか。田中氏が事態を把握し、即座に官邸の危機管理センターと情報を共有していれば、Em-Net(エムネット)で8時3分に「発射を確認していない」と誤報を配信するのは避けられた

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 藤村氏の判断能力にも疑問符がつく。SEWを7時42分に把握した後、8時7分になり、官邸5階の執務室から地下1階の危機管理センターに移り、そこで防衛省局長から「わが国のレーダーは確認していない」と報告を受けた。

 この時点で藤村氏は、今回のミサイル発射に際して策定した「新対処要領」の見積もりが甘かったことを悟るべきだった。要領ではSEWと自衛隊レーダーでダブルチェックした後、情報を公表することにしていたからだ。自衛隊レーダーでは探知できなかったため、藤村氏は要領と異なる政治決断を迫られたが、8時23分、無策のままセンターを出た。

 しかも藤村氏は8時13分、田中氏から「1分以上飛行。複数の物体となって落下」と電話報告を受けながら放置したことも判明した。田中氏は23分、記者会見で同じ内容を発表したが、藤村氏の「不作為」により30分にエムネットは「わが国への影響はない」とだけ配信。「1分以上飛行」「落下」という情報は一切配信されなかった

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 藤村氏が官邸内を移動したことが情報を錯綜(さくそう)させる一因となったが、防衛省でも田中氏ら政務三役も発射直後に執務室のある11階からエレベーターで地下3階(中央指揮所)に移動。しかも渡辺周副大臣はテレビ番組で臆面もなくこの事実を暴露してしまった。

 自民党政権下の平成21年のミサイル発射では、防衛省の政務三役は、地下の中央指揮所は携帯電話が使えないため、11階の省議室に陣取り状況を把握、首相官邸との情報共有に努めた。

 これに比べて今回の対応は問題が多い。防衛省幹部は「発射後にいきなり指揮拠点を変えるのは愚の骨頂だ」と嘆くが、政権の危機意識の欠如はもはや矯正しようがない。

最終更新:4月17日(火)7時55分


→危機における判断能力の問題。田中防衛相の資質問題に加え、官僚が用意した紙通りにしか判断も行動もできないマニュアル人間には危機対応はできない、という民主党政権の問題がまた露呈か?。危機には第6感を含む人間力を総動員しなければいけないのに。マニュアル人間政権を度重なる危機が直撃しています。(マニュアル人間とは、外部環境に与えた影響を含む結果はともかくとして、自分は手続的には正しいことをしたという自己弁明が先に立つ人ですね。