3月6日の米大統領と国防長官の2つの演説をどう理解する? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

3月6日の米大統領と国防長官の2つの演説をどう理解する?

秘書です。
イランへの武力行使について、同じ日の大統領と国防長官からのメッセージ。ニュアンスの違いがあるのかどうか。あるとすればそれをどう理解すればいいのか?


米大統領、イラン攻撃論に反発 慎重姿勢を強調
http://www.47news.jp/CN/201203/CN2012030701000876.html
 【ワシントン共同】オバマ米大統領は6日、ホワイトハウスで記者会見し、核開発疑惑を抱えるイランを軍事攻撃すべきだとの議論に対し「これはゲームではない」と反発、戦争には人命をはじめ多くの犠牲が伴うと強調し、外交解決は依然可能だと訴えた。

 大統領は、イランへの単独攻撃も辞さない構えを示すイスラエルのネタニヤフ首相と5日に会談し、自制を促したばかり。記者会見でも国際社会の「前例のない圧力」により、イランが対話に前向きになっていると指摘。攻撃は時期尚早だとして、慎重な姿勢を重ねて示した

外交失敗なら武力行使 対イランで米国防長官
2012/03/07 01:06 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201203/CN2012030601002254.html
 【ワシントン共同】パネッタ米国防長官は6日、ワシントンで開かれたイスラエル系有力ロビー団体「米イスラエル広報委員会(AIPAC)」の会合で演説し、イランの核兵器保有を阻止するための外交努力が全て失敗すれば、米国はイランへの武力行使に踏み切ると警告した。
 オバマ政権は軍事行動をちらつかせながら、まずは経済制裁を継続したい考え。米国が一層の強い姿勢を示すことで、イランへの単独攻撃を検討しているとされるイスラエルに安心感を与えて自制を促す狙いがあるとみられる。

→発言している場所に注目。AIPACでは、オバマ大統領も3月4日に、「力強い講演」。それをイスラエルの首相が評価。

「対イラン攻撃は自ら判断」 イスラエル首相、米大統領と会談
2012.3.7 05:00  産経新聞
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120307/cpd1203070503005-n1.htm
 訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相は5日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談し、イランに対し軍事攻撃を行うかどうかは「自ら判断し決定する」との立場を表明した。これに対しオバマ大統領はイランとの対立を外交的に解決する手段は残されていると主張。イスラエルの安全保障に対し確固たる取り組みを行い、イランの核武装を阻止するために「あらゆる選択肢」を取ると述べた。

 ネタニヤフ首相は、オバマ大統領が4日の米国・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)の会議で「力強い演説」を行ったと感謝した上で、イスラエルはイランに対し、一方的に行動を起こす選択肢を保持するとの考えを明確にした

 同首相は会談中、7日から始まるユダヤ教の祭典「プリム」で伝統的に読まれるメギラ(旧約聖書のエステル記)の巻物をオバマ大統領に贈呈。同書には、古代ペルシア帝国(現イラン)下で虐殺の危機にひんしたユダヤ人が難を克服した物語が記されている。オバマ大統領が同書からどのような意味を引き出すべきかを問われ、ネタニヤフ首相は無言で笑みを浮かべた。

イランは核開発について、医療用やエネルギー確保など平和利用が目的と説明。一方、国連の査察団が2011年11月8日、同国の核研究は核兵器開発に繋がる可能性があると報告したことを受け、米国と欧州連合(EU)諸国は対イラン経済制裁を強化した。

 米国とイスラエルがイランの核兵器開発阻止に向けた次なる手段を検討するなか迎えた首脳会談だが、両者とも武力行使に踏み切るための明確な境界点に関しては設定していない。また、ネタニヤフ首相はオバマ大統領からの忍耐の要求に対し、公の場で承認する姿勢は示さなかった。

 テルアビブ大学国家安全保障研究所のマーク・ヘラー上級研究員は「両者が非公式の場でどのような発言をしているかは不明だが、公の発言から見ると、軍事解決へ移行する一線に関して合意に達していない」と指摘。

 ネタニヤフ首相は少なくとも米国の暗黙の支持をとりつけて行動できることを求めており、最大限の事前調整に注力しているとの見解を示した。(ブルームバーグ Jonathan Ferziger)

→AIPACとはどのような団体か。韓国では以下のように分析されています。

[オピニオン]ユダヤ人のロビー威力
MARCH 07, 2012 08:57 韓国東亜日報
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012030731738

→なぜ、AIPACでは強い演説が行われるのか?米国では、外交安保は即内政、内政は即外交安保ということか。