野田首相がいうように、97年消費税率を上げた後で税収が落ちたのは減税が原因か?試算中 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

野田首相がいうように、97年消費税率を上げた後で税収が落ちたのは減税が原因か?試算中

秘書です。

2月23日に衆議院予算委員会で中川秀直は、

「経済の規模が拡大しない限り、税収は上がらない」

という点に、野田首相に合意することを呼びかけました。しかし、野田首相の回答は、

「(過去の)消費税率を上げた後で税収が落ちたのは、他の減税もあったからではないか」 

と。合意に至らず、残念!

もし、野田首相のいうことが正しいのであれば、では、逆に税収が増えた時期は小泉首相や安倍首相が大増税していたことになる?

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増税なき構造改革をしていた時代に増税で税収増?おかしいですね。実際はどうなのか?試算奮戦中。


デフレ克服に向け、日銀との連携強化~首相
< 2012年2月23日 17:24 >日テレニュース24
http://news24.jp/articles/2012/02/23/04200669.html

 23日の衆議院予算委員会の集中審議で、野田首相は、消費税率を引き上げる際には「経済の好転が条件で、様々な指標で判断したい」と述べた上で、円高やデフレの克服に向けて日本銀行との連携を強化する考えを示した。

 自民党・中川秀直議員「このままでは、あなた(野田首相)が増税を実施しようとしている14年にはまだデフレかもしれませんよ。国民も、今のままだったら、消費増税法案が出てきても、デフレ下での大多数、増税には賛成しないと思いますね。自民党も賛成すべきでないと思います。我々はやはり、経済の状況の好転を条件に増税を国民にお願いするのが正しい」

 野田首相「経済再生は当然やっていかなければなりません。その上で、消費税率を引き上げる際には、経済の好転が一つの条件になっております。様々な指標を総合的に勘案をしながら、判断をさせていただきたいというふうに思っております」

 中川議員は、過去の消費税増税の例を引き合いに、「経済の規模が拡大しない限り、税収は上がらない」とただした。これに対し、野田首相は「(過去の)消費税率を上げた後で税収が落ちたのは、他の減税もあったからではないか」と反論した

 また、野田首相は、円高やデフレの克服に向け、日銀・白川方明総裁と頻繁に会うなどし、政府と日銀との連携を強化する考えを示した。

→公開情報で試算してみました。活用した資料は以下の資料です。

①財務省:『日本の財政関係資料』平成23年9月)16P下の景気の低迷や累次の減税等による税収減
http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_23.pdf

②財政金融統計月報第712号(2011年8月号)
統計
I.一般統計
10.税制改正による増減収額(一般会計,平年度)の累年比較/MS-Excel
http://www.mof.go.jp/pri/publication/zaikin_geppo/hyou/g712/712.htm

景気による税収増減は、①の各年から②の各年の増減税額を合算したものを引いたものとする(③)。

③と②の各年の数字を比較する。


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そうすると、だいたい、景気によって税収が減ったり増えたりしていることが分かりますね。

下記のグラフとも整合性がありますね。


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