次の政権の受け皿として自民党が認知されていない(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

次の政権の受け皿として自民党が認知されていない(中川秀直)

下記の世論調査結果から次のことが読み解ける。

10日から12日に実施された朝日、産経・FNN、読売の世論調査で、内閣支持率がそれぞれ27%、26・4%、30%となり、内閣支持率と民主党支持率の総和は、47%、42・6%、46%と50%を割り込み、政権瓦解の青木の法則がいずれも適用されることになった。

問題は、次の政権の受け皿として自民党が認知されていないことである。政党支持率で、自民党は20%以下であり、支持政党なしが50%前後もあるからだ。

朝日新聞―自民12、民主17、支持政党なし53

産経新聞・FNN―自民15・5、民主16・2、支持政党なし46・2

読売新聞―自民17、民主16、支持政党なし54

支持政党なしの無党派層を取り込めていないから、自民党が次の政権の受け皿として認知されていないのである。では支持政党なしの無党派層はどのような政権が望ましいとしているのか、である。読売調査で「今後、どのような政権が望ましいか」で、政界再編による新しい枠組みの政権が53%を占めている。

肝心なのは、政界再編する政策の旗印は何かである。

産経・FNN調査の「新党に期待するか」で、橋下市長の国政進出に期待する64・5%にカギがある。道州制を目指す小さな政府が政策の旗印である。

自民党は、05年の郵政総選挙での民意との約束である「郵政民営化を入り口にした小さな政府路線」に原点回帰すれば、元自民党支持層の無党派層が戻ってくるのである。自民党は再度、「小さな政府路線」を政策の旗印に高く掲げるべきである。

(2月14日記)


(2月14日記)

(2月14日記)







(参考)朝日(11,12日)、産経・FNN(11,12日)、読売(10~12日)の世論調査の結果



<朝日>(数字は%、<>内の数字は全体に対する比率、丸カッコ内は、前回1月13,14日調査)



野田内閣を支持しますか。支持しませんか。

支持する 27(29)

支持しない 49(47)



それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」27%、右は「支持しない」49%の理由)

首相が野田さん 25<7> 2<1>

民主党中心の内閣 22<6> 15<8>

政策の面 28<8> 37<18>

実行力の面 13<4> 43<21>



いま、どの政党を支持していますか。

民主17(19) 自民12(18) 公明2(1) 共産2(1) 新党きづな(0) 社民1(0) みんな2(3) 国民新0(0) 新党大地・真民主0(1) たちあがれ日本0 新党日本0 新党改革0 その他の政党3 答えない・分からない41



仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。

民主20、自民22、公明3、共産3、新党きずな0、社民1、みんな7、国民新0、新党大地・真民主0、たちあがれ日本0、新党日本0、新党改革0、その他の政党3、答えない・分からない41



今後も民主党を中心にした政権が続くのがよいと思いますか。自民党を中心にした政権にかわるのがよいと思いますか。民主党と自民党以外の政党を中心にした政権にかわるのがよいと思いますか。

民主党中心 19

自民党中心 21

民主、自民以外の政党中心 29



先月の野田内閣の改造で民主党の岡田さんが副総理となり、税と社会保障の一体改革や行政改革を担当しています。岡田さんの仕事ぶりをどの程度評価しますか。

大いに評価する 4

ある程度評価する 46

あまり評価しない 36

まったく評価しない 8



原子力発電を段階的に減らし、将来はやめることに賛成ですか。反対ですか。

賛成 66 反対 23



野田内閣は原子力発電所の運転期間を原則40年とし、環境大臣が認めた場合は最長60年とする方針を決めました。こうした方針を評価しますか。

評価する 29 評価しない 52



いまの社会保障を維持するために、消費税を引き上げることが必要だと思いますか。

必要だと思う 60 そうは思わない 30



もらえる年金の額が減ってもよいので消費税を今より引き上げるべきではない、という意見があります。こうした意見に賛成ですか。反対ですか。

賛成 20 反対 63



政府は、社会保障の財源にあてるために、消費税を2014年4月に8%に、15年10月に10%に引き上げる案をまとめました。この政府の案に賛成ですか。反対ですか。

賛成 40(34) 反対 46(57)



(「反対」と答えた46%の人に)それはどうしてですか。(択一)

消費税自体に反対だから 5<2>

引き上げの時期や幅に反対だから 6<3>

国の経費削減が進んでいないから 59<27>

社会保障改革の中身が見えないから 27<12>



沖縄にあるアメリカ軍の普天間飛行場の移設問題についてうかがいます。この問題をめぐる野田内閣の取り組みを評価しますか。

評価する 15 評価しない 62



大阪市の橋下市長が代表を務める大阪維新の会についてうかがいます。次の衆議院選挙で、大阪維新の会が国会で影響力を持つような議席を取ってほしいと思いますか。

取ってほしい 54 そうは思わない 31



大阪市の橋下市長の政治手法を評価しますか。

評価する 65 評価しない 17



<産経・FNN>(数字は%、カッコ内の数字は前回1月14,15日調査の結果)



【問】野田内閣を支持するか

支持する26・4(36・0)、支持しない51・9(52・4)、他21・7(11・6)



【問】どの政党を最も支持しているか

民主党16・2(18・0)、自民党15・5(17・7)、公明党3・9(3・5)、みんなの党8・4(8・6)、共産党2・1(2・4)、社民党1・0(0・8)、新党気綱0・0(0・1)、国民新0・5(0・3)、新党大地・真民主0・4(0・1)、たちあがれ日本1・2(0・8)、新党改革0・2(0・0)、他政党2・4(2・0)、支持政党なし46・2(45・2)、他2・0(0・5)



【問】野田政権について、次のものを評価するか



<首相の人柄>

評価する57・7(62・4)、評価しない28・7(28・6)、他13・6(9・0)

<首相の指導力>

評価する16・1(22・4)、評価しない68・4(68・2)、他15・5(9・4)

<景気・経済対策>

評価する11・6(17・6)、評価しない75・5(72・0)

<外交・安全保障政策>

評価する11・3(16・8)、評価しない70・4(67・8)、他18・3(15・4)

<国民へのメッセージの発信>

評価する21・7(25・2)、評価しない65・7(68・5)、他12・6(6・3)

<TPP交渉への参加方針>

評価する33・0(36・3)、評価しない40・3(48・8)、他26・7(14・9)



【問】野田政権の閣僚人事についての考えは

<再入閣した中川正春防災担当相は期待できる>

思う26・1、思わない45・1、他28・8

<田中直紀防衛相は交代させるべきだった>

思う64・3、思わない22・1、他13・6

<岡田克也副総理の仕事ぶりは評価できる>

思う51・2、思わない27・7、他21・1



【問】消費税率を平成26年度に8%,27年度に10%に引き上げるのに賛成か

賛成43・5(42・7)、反対48・9(53・2)、他7・6(4・1)



【問】社会保障制度や消費税率を巡る次の考え方にあてはまるか。

<消費税率は将来的に10%以上に上げる必要がある>

思う63・9、思わない29・8、他6・3

<財源確保のため、政府は予算の無駄遣いを減らす努力をしている>

思う10・1、思わない86・1、他3・8

<消費税率を引き上げる前に国家公務員総人件費の2割削減を実現すべきだ>

思う87・1、思わない9・9、他3・0

<野党は与野党協議に応じるべきだ>

思う81・4(85・5)、思わない9・8(9・3)

<消費税率引き上げに反対の民主党議員は離党すべきだ>

思う37・9、思わない44・0、他18・1



【問】新年金制度案に関する民主党試算を巡り最も近い考えはどれか。



試案通り新年金制度に移行すべきだ3・2、新年金制度移行はよいが、財源確保に消費税以外の他の税目も検討すべきだ39・0、新年金制度移行はよいが、国民負担を増やすべきではない39・9、新年金制度に移行すべきではない13・7、他4・2



【問】次の衆院選はいつ行うのが適切か

今年前半までのできるだけ早い時期26・5(26・9)、今年後半18・6(20・9)、来年前半8・5(7・5)、来夏の衆参ダブル選挙40・9(40・0)、他5・5(4・7)



【問】衆院の「一票の格差」を是正する前の解散・総選挙は適切か

思う34・6、思わない45・7、他19・7



【問】日本の首相にふさわしいのは誰か

岡田克也10・4(8・3)、前原誠司7・7(6・2)、枝野幸男6・5(4・9)、小沢一郎5・5(4・4)、石破茂5・4(5・8)、野田佳彦5・3(3・6)、安倍晋三5・2(4・2)、渡辺喜美3・8(3・2)、石原伸晃2・7(3・1)、舛添要一2・7(1・9)、細野豪志1・2(0・0)、玄葉光一郎1・1(0・0)、谷垣禎一1・0(1・0)、仙石由人0・6(0・5)、亀井静香0・3(0・0)、その他与党議員0・9、その他野党議員3・9、ふさわしい人はいない31・5(18・5)、他4・3(2・9)



【問】新党に期待する

<大阪維新の会の橋下徹大阪市長の国政進出>

期待する64・5、期待しない27・5、他8・0

<石原慎太郎東京都知事を代表とする新党構想>

期待する41・1、期待しない46・8、他12・1

<民主党の小沢一郎元代表による新党結成>

期待する15・4、期待しない78・6、他6・0



【問】米軍再編見直しで次の考えはあてはまるか

<沖縄県の負担軽減が進み歓迎できる>

思う45・8、思わない37・4、他16・8

<普天間飛行場が固定化される懸念がある>

思う70・7、思わない14・1、他15・2

<普天間飛行場の名護市辺野古移設の方針堅持は適切だ>

思う32・5、思わない43・2、他24・3



<読売>(数字は%、カッコ内は前回1月13,14日調査)



1、あなたは、野田内閣を、支持しますか。

支持する30(37)、支持しない57(51)、その他6(6)、答えない7(6)



1、【前問で支持すると答えた人だけ】支持する理由を1つだけ選んで下さい

政策に期待できる8、首相に指導力がある5、首相が信頼できる18、閣僚の顔ぶれがよい1、民主党中心の政権だから9、これまでの内閣より良い49、その他3、答えない6



1、【前問で支持しないと答えた人だけ】支持しない理由を1つ選んで下さい。

政策に期待できない36、首相に指導力がない24、首相が信頼できない9、閣僚の顔ぶれが良くない10、民主党中心の政権だから12、これまでの内閣の方が良い6、その他0、答えない3



1、今、どの政党を支持していますか。

民主党16(25)、自民党17(17)、公明党4(3)、共産党2(2)、新党きずYな0・0(0・1)、社民党0(1・1)、みんなの党3(4)、国民新党0(0)、新党大地・真民主0(0)、たちあがれ日本0(0)、新党日本0(0)、新党改革0(0)、その他の政党1(1)、支持政党なし54(45),答えない2(2)



1、復興庁の新設で、被災地の復旧や復興が迅速に進むことを、期待できますか。

期待できる42、期待できない50、答えない8



1、中川正春さんが、防災担当大臣に起用されたことを、評価しますか。

評価する32、評価しない40、答えない28



1、政府・与党は、年金など社会保障制度の財源として、消費税率を2014年4月に8%に引き上げ、2015年10月に10%まで引き上げる法案を、今の国会に提出する方針です。この法案に、賛成ですか。

賛成39、反対55、答えない6



1、自民党は、消費税率引き上げに関する与野党協議に応じるべきだと思いますか。

応じるべきだ72、そうは思わない20、答えない8



1、民主党は年金制度の抜本改革には消費税の税率の10%への引き上げに加え、将来的に最大で約7%引き上げる必要があるとの試算を公表しました。試算をもっと早く公表すべきだったと思いますか。

早く公表すべきだった72、そうは思わない16、答えにない12



1、政府は、国の予算の無駄の削減に、十分に取り組んでいると思いますか。

十分に取り組んでいる7、そうは思わない89、答えない4



1、首相は自らの政策や考えについて、国民に十分に説明していると思いますか。

十分に説明している11、そうは思ない84、答えない5



1、日米両国が、沖縄県の普天間飛行場の移設が進まない中で、先に、海兵隊の一部のグアム島への移転を行うことなどで合意したことを、評価しますか。

評価する39、評価しない38、答えない22



1、定期検査で運転を停止している原子力発電所の運転再開に賛成ですか。

賛成37、反対53、答えない10



1、今後、どのような政権が望ましいですか。

民主党中心の政権5、自民党中心の政権9、民主党と自民党の大連立政権23、政界再編による新しい枠組みの政権53、その他0、答えない10



1、衆院の解散・総選挙はいつがよいですか。

出来るだけ早く行う29、今年の夏までに行う15、今年の秋以降に行う14、来年夏の任期満了まで行う必要はない35、その他、答えない6



1、次の衆院選の比例代表選挙では、どの政党に投票しようと思いますか。

民主党15(18)、自民党21(23)、公明党4(3)。共産党3(3)。新党きずな0、社民党1(1)。みんなの党6(7)、国民新党0(0)、新党大地・真民主0(0)、たちあがれ日本0(0)、新党日本0(0)、新党改革0(0)、その他の政党2(1)。決めていない38(34)、答えない11(9)