1ドル=76.20円、なう。 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

1ドル=76.20円、なう。

秘書です。

いま、1ドル=76円20銭。

76円割れか。

これは実需か投機か?

ドルの量と円の量の相対比でみれば当然のベクトルか?

口先介入でとまるか?

円高・デフレ下で増税したら日本経済、雇用、家計はどうなるのか?


東京外為市場・正午=ドル76円前半、実需と投機筋の売りで3カ月ぶり安値圏
2012年 01月 31日 12:46 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPT9E7NT00Q20120131

         ドル/円JPY=   ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=
正午現在      76.26/28  1.3185/89  100.56/58
午前9時現在    76.37/39  1.3136/40  100.33/37
NY午後5時現在  76.31/33  1.3135/39  100.21/27
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 [東京 31日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ若
干ドル安/円高の76円前半。月末のこの日は、本邦輸出勢や資本筋のドル売り/円買い
や、海外投機筋によるドルロングの解消売りに押され、ドルは3カ月ぶり安値圏での取引
となった。

 正午までの取引でドルは76.25―76.41円の値幅となった。午後零時20分頃、
ドルは一時76.20円まで下値を切り下げ、10月31日以来となる3カ月ぶりの安値
を更新した。市場がドル売りに傾く中、ユーロは1.3133ドルから1.3198ドル
付近まで上値を伸ばした。

 この日は「日本の財政赤字悪化と貿易収支の赤字転落をはやしてドル買い/円売りを仕
掛けていたファンド勢によるドルロングの投げが目立った」(金融機関)という。
 さらに実需勢の動きもドルの上値を抑えた。本邦輸出企業は月末のドル売りを実施し、
本邦資本筋による海外投資収益の円転玉とみられる円買いも散見されたという。他方、個
人の証拠金取引(FX)ではドル/円の押し目買いが、ドル売りに勝っていたという。

 今後の展開について、「海外投機筋がいったん円ロングを手じまうか、昨年3月のよう
に相当規模の円ロングを抱えたまま、さらに円買いに突っ込んで75円台を狙うかが焦点」
(FX会社)とされる。もし後者が現実化すれば、当局のドル買い/円売り介入の可能性
が高まるとみられている。
 
 <口先介入
 
 安住淳財務相は31日朝の閣議後会見で、外為市場で再び円高が進んでいることに対し
「私のスタンスは変わっていない」と述べ、過度な変動や投機的な動きを厳重に注視し、
必要と判断すれば為替介入を含めた対応をする方針を重ねて示した。
 財務相は円高について「昨年来言っているように、過度な変動や投機的な動きがあれば、
これに対して厳重に注視をするし、やるときは断固たる措置を取る」との考えを示した。
同時に、前日の欧州連合(EU)首脳会議の合意内容が「市場を安定化させる大きな要因
になればと思う」と、市場の不安払しょくにつながる可能性に期待を表明した。

 為替市場では、為替介入に対する思惑が出始めているが、昨年末に米財務省が為替政策
報告書の中で日本の単独介入を支持しなかったことを明確にしたため、次の介入はハード
ルが高いとの見方が広がっている。
 しかし、野村証券金融市場調査課のチーフ為替ストラテジスト池田雄之輔氏は「介入に
ついては、日本の目下の政治環境も考え合わせる必要があるだろう。電力料金値上げなど
企業・個人にとって既にネガティブな材料がある中で、野田政権は消費税率引き上げを悲
願としている」と指摘する。
 同氏は「野田政権を全力でサポートしたい財務省が、為替介入という援護射撃を容易に
諦めるとは思い難い。当面は口先介入や日銀の追加緩和検討との報道などで時間を稼ぐと
予想するが、ドル/円相場が過去最安値に迫る局面では介入準備が本格化するとみている

という。

 <米実質金利の低下とドル売り>

 米実質金利の代替変数として市場が注目する米インフレ指数連動債5年物US5YTIP=RR
はマイナス1.263/マイナス1.293%の気配。TIPS金利のマイナス幅は先の
FOMCを受けてマイナス幅が拡大している。
 「市場がリスク回避的な動きを見せる際には、ドルと円が同程度に買われ、結果的にド
ル/円相場がレンジ取引になるケースが多いが、過去数日間のドル/円の下落は、米実質
金利の低下が一因となっている可能性がある」とJPモルガン・チェース銀の債券為替調
査部チーフFXストラテジスト棚瀬順哉氏は言う。
 「5年物のTIPSとの相関から示唆されるドル/円相場は73円台後半、10年物
TIPS金利から示唆されるドル/円の水準は72円台後半となっている。このため現在
76円前半で取引されているドル/円相場には一段の下げ余地がある」と棚瀬氏は試算す
る。

 他方、ドル/円の下落余地は限定的との見方も出ている。
 「米金融当局による大胆な時間軸延長に対して、為替市場はドル売りで反応しているが、
ユーロ買いについてはポルトガル国債利回り急上昇などで相殺されており、現状では円買
いが特に目立っている」とSMBC日興証券の金融市場調査部、シニア債券為替ストラテ
ジスト・野地慎氏は言う。
 「しかし、実需筋の資本フローという観点からはドル売りをサポートする要因に乏しい
ため、目下の円高は投機的なものとみられ、76円を下回る水準では買い戻しが入るだろ
う。さらに、米国が時間軸を伸ばしたのであれば、過去の事例に鑑みて、日本の金融政策
の時間軸も伸ばされることが予想される」と野地氏は指摘したうえで、「市場は、日本の
ゼロ金利政策の時間軸延長を織り込みつつある。この点からもドル/円の大幅な下落余地
は限定的」との見方を示した。
  
 (ロイターニュース 森佳子)