民意の自民党への政権交代期待が何故失せたのか。(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

民意の自民党への政権交代期待が何故失せたのか。(中川秀直)

下記の調査結果から次のことが読み解ける。

次期衆院選の投票先で、自民党が前回調査(1月19日)に比べて7・6ポイント減の18・8%に、民主党は3・2ポイント増の22・0%となり、その差が3・2ポインと逆転した。

問題は、この1週間で自民党は、投票先を7・6ポインも下げるような失敗はしていないことである。それでも急落したのは、民意の自民党への政権交代期待が失せたからである。解散が早ければ3月末にあるかも知れないのに、自民党への投票先が18・8%で、民主党22・0%の後塵を拝している。

民意の自民党への政権交代期待が何故失せたのか。

反対のための反対という、対案なき野党に堕しているように国民の目に映っているからではないか。消費増税反対の対案を提示できていないからである。その対案とは、経済・財政一体改革案である。

民意は、2005年の郵政選挙での自民との約束である「郵政民営化を入り口にした小さな政府路線」を想起し、その復活を望んでいるのである。自民党が05年の民意との約束の原点に立ち帰り、政策の旗印に、デフレ脱却、円高是正、小さな政府路線を旗幟鮮明にすべきときではないか。

(1月30日記)





新報道2001の1月26日調査の結果(カッコ内は前回1月19日調査結果)



問1 あなたは次の衆院選でどの党の候補に投票したいですか。



民主党22・0%(18・8) 自民党18・8%(26・4) 公明党2・6%(5・2) 共産党2・2%(1・6) 社民党1・2%(0・2) 国民新党0・2%(0・2) 新党日本0・4%(0・4) みんなの党5・4%(5・8) たちあがれ日本0・0%80・2) 新党改革0・6%(0・0) 新党きづな0・0%(0・0) 新党大地・真民主0・0%(0・0) 無所属・その他4・4%(3・8) 棄権する2・8%(2・4) まだきめていない39・4%(35・0)



問2 あなたは野田内閣を支持しますか。



支持する 37・4%(39・8) 支持しない 57・2%(52・6) その他・わからない5・4%(7・6)



問3 民主党の看板政策である月7万円の最低保障年金の創設のためには、消費税の10%への引き上げとは別に最大約7%アップ、つまり最大で17%程度まで引き上げる必要があることが、同党の試算で分かりました。あなたはどう思いますか。



最低保障年金を創設すべき 37・6% 最低保障年金を断念すべき 51・4% (その他・わからない) 11・0%



問4 あなたは、高齢者と若者における、年金や子育てなどの、社会保障費の給付のバランスについて、どう考えていますか。



現在よりも、高齢者に手厚くすべき 20・2% 現在よりも、若者に手厚くすべき 42・0% その他・わからない6・2%



問5 あなたは、社会保障充実のため、最大で消費税何パーセントまでなら許容できますか。

現状の5% 24・8% 10% 45・6% 15% 15・6% 20% 6・4%

25% 1・4% (その他・わからない)6・2%